良品計画は、関東最大の店舗となる「無印良品」の東京有明店(江東区)を12月3日に開く。住友不動産の複合商業施設「有明ガーデン」の1〜3階の4628平方メートルで、2019年4月に開店した銀座店を上回る規模になる。衣食住の商品をフルラインアップでそろえ、特に住まいや暮らし、インテリア関連の商品と新しいサービスを前面に打ち出す。
同店のある湾岸エリアは東京五輪・パラリンピックを背景としたマンション開発が盛んな地域。1年前から近隣住民へのアンケートや聞き取り調査を重ねるとともに、コロナによって自宅で過ごす時間が増えていることから、住まいや暮らしの提案を強化する方針を固めた。
新しいサービスも始める。専門スタッフが顧客の自宅を訪問して、収納相談や不用品の引き取り、一時預かり、掃除のアドバイスなどを行う「お片づけサポート」や、観葉植物を期間ごとに定額で提供するサービスは、同店独自の取り組みだ。また、コーヒーやナッツ、ドライフルーツの量り売りや、洗濯用・バス用・トイレ用・食器用の洗剤の量り売りも新しい試みとなる。
リビング、キッチン、寝室、書斎など一部屋単位の小規模なリフォームの窓口や、DIYの初心者向けのセミナーやワークショップなども機会も提供する。広いスペースを生かし、店内には「無印良品」が販売する平屋住宅「陽の家」の原寸大モデルハウスを設置する。