「コーチ(COACH)」「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」を擁するタペストリー(TAPESTRY)の最高経営責任者(CEO)にジョアン・クレヴォイセラ(Joanne Crevoiserat)が就任した。クレヴォイセラ新CEOはジデ・ザイトリン(Jide Zeitlin)前会長兼CEOが9月に辞任して以来、暫定CEOを務めていた。なお、スーザン・クロップ(Susan Kropf)筆頭独立取締役は会長職を継続する。
クレヴォイセラ新CEOはアメリカのコネチカット大学でファイナンスを学んだ後、30年以上さまざまな小売企業で財務や運営に関わった。19年に最高財務責任者としてタペストリーに入社。今回の人事でファッション業界の数少ない女性CEOの1人となる。
就任に際して、「1年ほど前に入社して以来、何を優先すべきか明確に判断して信頼とエンパワメントを中心とした文化を築くことで、才能あるチームの能力を最大に引き出すことに注力してきた。事業の成長を促進していくことにワクワクしている。今後さらに顧客とのつながりが強化され、長期的な成長と収益拡大していくだろう」と述べた。
クロップ筆頭独立取締役は、「外部と内部を視野に入れて次期CEO候補を探した結果、取締役会は満場一致でジョアンがタペストリーの成長をけん引する人物として最適だと判断した。7月以降ジョアンは顧客を中心としたデータ駆動型アプローチを主導した。また私たちの持つブランドそれぞれのニーズと強みを理解して、物事を実行して成長に重きをおいている」と語った。