ファッション

サマンサタバサ創業者の新会社が羽田空港に“サステナブル”と“スタートアップ”をテーマにした新店舗 紗栄子も駆けつけ

 「サマンサタバサ(SAMANTHA THAVASA)」創業者の寺田和正氏が立ち上げた新会社サマンサグローバルブランディングアンドリサーチインスティチュート(以下、サマンサグローバル)は10月28日、同社初の店舗「サマンサタバサ グローバル アイランド」を羽田空港第2ターミナル店にオープンした。

 これまで同ターミナルに入居していた「サマンサタバサスイーツ&トラベル」を移転リニューアルする形で開かれた同店は、サステナビリティへの取り組みと、スタートアップ事業を応援する新コンセプトを採用している。店舗は「サマンサタバサ サステナブル」「サマンサ スタートアップ」「サマンサブランドショップ」の3つのエリアで構成した。

 「サマンサタバサ サステナブル」では店内にキッチンカーを設置し、栃木県・那須高原にある森林ノ牧場と、那須の農家と取り組んで商品企画・販売などを行うチャウス(Chus)と協業したスイーツを並べる。バター作りの副産物としてでき、あまり使われることがなかったスキムミルク(無脂肪乳)を美味しく加工したゴーフルのスイーツ「バターのいとこ」や、共同開発したバナナスムージーなどを販売。牧場で提供しているジャージー牛のミルクを使ったソフトクリームも扱う。

 「サマンサ スタートアップ」では、新しいブランドを紹介するポップアップスペースを設けており、オープン直後はE-girlsの藤井夏恋がディレクションする「カレンズ クローゼット(KAREN’S CLOSET)」が期間限定で出店する。ブランドショップでは、遊園地をイメージしたメリーゴーラウンドのディスプレーを設置し、視覚的な仕掛けも取り入れた。バッグの「サマンサタバサ」のほか、小物を中心に扱う「サマンサタバサ プチチョイス」、ジュエリーの「サマンサティアラ(SAMANTHA TIARA)」、ゴルフの「サマンサタバサ アンダー25 ナンバー7(SAMANTHA UNDER25 & NO.7)」、メンズの「キングズ(KINGZ)」の商品を取り扱う。

 オープン当日に開催した記者発表会では、サマンサグローバルの寺田社長、日本空港ビルデングの鷹城勲会長兼CEO、タレントで、那須で牧場を運営するThinkFUTURE(シンクフューチャー)代表を務める紗栄子らが登場。同店で販売するバナナスムージーで乾杯し、新店舗や那須の魅力について語った。

 寺田社長はコロナ禍で那須に通い、森林ノ牧場の山川将弘代表やチャウスの宮本吾一オーナーと交流を深めて今回の協業を決めた。「サマンサグローバルはこれまでの知見を生かし、ファッションを組み合わせた新しい付加価値を作っていく新会社。これまでも取り組んできたスイーツ事業を、サステナブルというキーワードで本気になって取り組んでいけば新しい常識、付加価値を作っていけると信じている。日本から世界、日本中の都市をつなぐ架け橋であるこの羽田空港で、仲間たちと一緒に世界を目指して行きたい。今、世の中に広がっている不安を夢、希望に変えられることが、ファッションの力だと思う」と語った。

 オープンに駆けつけた紗栄子は9月に栃木に移住し、現在は那須ファームビレッジ(NASU FARM VILLAGE)を運営している。「コロナ禍で馬の命の危機、雇用の問題を知り、無知の状態だったが、周りの後押しもあり新規事業として取り組むことになった。19頭の馬の安定した生活を維持することに着手し、今後は競走馬の保護活動にも力を入れて、殺処分問題に取り組んでいきたい」と現状の活動を説明。また、サマンサとのつながりについては、「ファッションでは何年もお取り組みさせていて、どの会社よりも早く女性の社会的な活躍へのサポートを行っているのを見てきた。私が牧場をプレオープンしたときには、すぐに寺田さんがサマンサのスタッフさんを連れて牧場に遊びにきてくださり、『一緒に頑張ろう!』と声をかけてくださりとても心強かった。また栃木県のコミュニティーに暖かく迎えていただいているので、恩返しをしていきたい」と明かした。

■サマンサタバサ グローバル アイランド
オープン日:10月28日
営業時間:8:00〜20:00
場所:羽田空港第2ターミナル国内線出発ゲートラウンジ(北)搭乗ゲート59番付近
住所:東京都大田区羽田空港3-4-2

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