ファションECモール「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOの2020年4〜9月決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比50.2%増の199億円になり、過去最高を更新した。商品取扱高の伸びに加え、ZOZOARIGATOなどのポイント割引施策の減少やPB関連費用の削減が底上げした。商品取扱高(GMV)は同16.3%増の1856億円、売上高は同16.2%増の664億円、経常利益は同52.9%増の199億円、純利益は同76.1増の139億円だった。澤田宏太郎社長CEOは「『ゾゾタウン」への新規ユーザーが増加し、ブランド側もEC在庫を厚くするデジタルシフトが、コロナ禍のマイナスを上回った。下期にはテレビCMなど、新規ユーザーの獲得を加速する」と語った。
売上総利益は同20.8%増の633億円、GMV対比の売上総利益率は34.1%で前年同期比で1.3ポイント向上した。荷造運賃(131億円、GMV比7.1%、前年同期比で0.5ポイント悪化)やPGAツアーに伴う広告宣伝費の上昇を、割引ポイント施策の抑制でカバーした。
年間購入者数は6月末比で14.2万人増の880万人。出店ブランドは、「ロエベ」「ステラ マッカトニー」などの高級ブランドの出店により、6月末比で56増の1404ブランドになった。一方で商品単価は前年同期比で135円低下の3516円、出荷単価(AOV)は159円低下の7370円になった。