大阪発のアパレルメーカーのラウンドアバウトは、スタイリストの山脇道子をプロデューサーに起用した新しいウィメンズ向けD2Cブランドの「シーズビーズ(SEESBEES)」をスタートした。10月31日に公式オンラインサイトで商品の販売を開始した。
同ブランドでは、山脇が雑誌の着まわしコーディネート企画などで培ってきたスタイリング提案力を取り入れたベーシックアイテムをそろえる。30代前後をターゲットにした日常着で、ジャケット(1万2000円)とパンツ(9500円)、ベスト(7000円)のスリーピースをはじめ、カットソー(4000円〜)、カーディガン(9000円〜)合成皮革のショートパンツ(9000円)などをラインアップ。セールをしないことを前提に、価格帯は5800〜1万9000円と手頃な価格におさえている。
山脇は「昨年、出産を経てスニーカーやフラットシューズを履く機会が増えた。今はコロナ禍で多くの人が、少しの距離でも歩いて行動する機会も増えているので、洋服はスニーカーでもあわせやすい丈のバランスや色味などを工夫している」と話す。ブランド名は、英語で“最高のもの”を意味する慣用句の“The bee’s knees”からヒントを得て、「She is the bee’s knees(彼女は最高)」という思いを込めてつけた造語だという。
販路は公式オンラインサイトのみ。今後は山脇本人がスタイリングのアドバイスを行うサロンイベントなどをリアルな場と、オンライン上で企画していく予定だ。初年度の売り上げ目標は1億円、3年で3億円を目指す。
山脇はスタイリストの白幡啓に師事し、06年に独立。14年には初の書籍「DAYDREMER」を出版し、15年にランジェリーのベリグリからライフスタイルブランド「プライベート・スプーンズ・クラブ(PRIV. SPOONS CLUB)」をスタート。プライベートでは19年に愛息が誕生した。