オーガニックフォーラムジャパンは、このほど日本最大規模のオーガニック祭典「第5回オーガニックライフスタイルEXPO」を東京・浜松町の東京都立産業貿易センター浜松町館で開催した。5回目の今回は会期を拡大し8月に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため10月に実施。出展社数を当初予定の半分程度に減らし、来場者数も絞り込んだ。132小間に107社・団体・生産者が出展し、3日間の会期中は1万185人が来場した(前回は2日間で1万8285人)。今回、安全対策の一環として、オンライン展示会サービス「エグジブ(EXIV)」の活用や、Zoomを使ったセミナーのライブ配信など、オンライン上でも商談会やコミュニケーションの場を広げた。
「オーガニックライフスタイルEXPO」は、オーガニックの裾野を広げ生活に根付かせ購入につなげるため、ビジネス関係者と一般消費者がともに、「見て、学んで、おいしくて、買い物ができる」BtoBtoCの祭典。ビューティ関連製品はもちろん、ファッションや寝具、野菜、建材、電力などオーガニックライフスタイルを網羅する製品がそろった。
ビューティ関連では、小松和子=オーガニック・ナチュラルコスメプロデューサー兼ナチュラルコスメメイクアップアーティストが国内外のオーガニック&ナチュラルコスメブランドを一堂に会す“リアルオーガニック・ナチュラルコスメゾーン”をこれまで同様に監修した。小松プロデューサーは、「熱心に話を聞かれる方が多く、『出展が多すぎて全部見られない』という声もあったため、今回はゆっくり見られるように前回の半分まで出展数を減らして構成した」と話す。また、オーガニック・ナチュラル化粧品と一般化粧品が混在しているブランドがあり、消費者の混乱を招いている問題点を挙げ、「来年はさらに出展の基準を高めて厳選する」と、明確にする予定だ。
同ゾーンでは、ホリスティックビューティを提案する福岡発の「イ・ミューン(IMYOON)」が初出展した。「イ・ミューン」は、ホリスティック美容家の安村侑笑氏がクリエーション。同氏が行なっているカウンセリングから、 “パワフルなメイク落としや洗顔料”の使用が、ニキビや乾燥といった肌悩みの原因の一つになっていると分析。「体や環境に優しいクレンジング専用石けんを作りたい」という思いから、今年3月にクラウドファンディングを活用して立ち上げた。オリーブオイルやシアバターなど4種類の天然オイルを配合したクレンジングと保湿をかなえる手作り石けん“クレンジングバー”(80g、3000円)を展開する。
さらに、富山の特産品のへちまを使った商品をそろえる「へちまここち」や、オーガニックカカオをメイン成分とした天然由来成分100%の国産スキンケア・コスメブランド「ヤエコ(YAECO)」など、13社が出展した。
このほか、エシカルファッション雑貨コーナーでは、アタッシェ・ドゥ・プレスの4Kが出展し、“社会課題を解決するファッションブランド”の「ココ(COXCO)」などをPRした。また、“オーガニックなまちづくり”を掲げる木更津市オーガニックシティプロジェクト推進協議会は、11月3日に開催する「木更津オーガニックシティフェスティバル2020」をPRするなど、木更津市が取り組む持続可能な町作りについて周知した。