11月3日の米大統領選挙を前に、著名人による投票の呼びかけが活発になっている。歌手で女優のセレーナ・ゴメス(Serena Gomes)は1日、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の“VOTE(投票しよう)”とプリントされたTシャツを着用した自身の写真を、インスタグラムのストーリーズに投稿した。
セレーナ・ゴメスのほか、女優のジュリアン・ムーア(Julianne Moore)やシャーリーズ・セロン(Charlize Theron)、ローラ・ハリアー(Laura Harrier)、ソーフィー・ターナー(Sophie Turner)らもこのTシャツを着用した写真をインスタグラムで公開し、投票を呼びかけた。“VOTE”Tシャツを着用した5人はいずれも多くのフォロワーを抱える自身のSNSプラットフォームを活用し、投票の呼びかけやBLM運動へのサポートを以前から行っている。
“VOTE”のニットのグラフィックは10月6日に発表された「ルイ・ヴィトン」2021年春夏コレクションのファーストルックで、モデルのエミリー・ミラー(Emily Miller)が着用したニットのプリントと同様のもの。「ルイ・ヴィトン」のウィメンズ・アーティスティック・ディレクターであるニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)は、「ルイ・ヴィトン」が昨年10月に米テキサス州に新たな工房を開いた式典で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領とLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)が握手を交わしたことに関し、自身のインスタグラムで不快感を露わにしていた。
当時の投稿でニコラは「私はファッションデザイナーとして、このつながりを拒否する。 #トランプはお笑い種だ #ホモフォビア」などと述べ、これとともに米歌手イヴリン・トーマス(Evelyn Thomas)が1984年に発表した「ハイエナジー(High Energy)」のジャケット写真もアップ。同曲はゲイクラブでも人気があったという。
トランプ政権は保守派の支持層を意識し、トランスジェンダーの米軍入隊禁止などLGBTQI+コミュニティの権利保護に反する政策を行ってきた。