「グッチ(GUCCI)」は、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターによる最新コレクションを7つの短編映画を通して発表する。同映画とコレクションは“終わることのない序曲(OVERTURE of Something that Never Ended)”と題し、映画監督のガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant)と共同で制作した。
全作品は16〜22日にかけて、「グッチ」が手掛けるデジタルファッションショーと映画祭を融合した「グッチフェスト(GucciFest)」で上映される。ユーチューブのファッションコンテンツ用チャンネルや「グッチ」公式チャンネル、ウェイボー(微博、WEIBO)、特設ウェブサイト「GucciFest.com」を通して毎日1エピソードずつ公開する。
撮影はローマで行われ、俳優兼アーティストのシルヴィア・カルデローニ(Silvia Calderoni)が主役を務めた。ほかにもビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)やハリー・スタイルズ(Harry Styles)、スペイン出身の作家であるポール・B・プレシアード(Paul B. Preciado)、美術評論家のアシール・ボニート・オリバ(Achille Bonito Oliva)、アーティストのダリウス・コンサリー(Darius Khonsary)、歌手兼俳優のルハン(鹿晗、Lu Han)、俳優で劇作家のジェレミー・O・ハリス(Jeremy O. Harris)、振付師のサシャ・ヴァルツ(Sasha Waltz)らが出演する。
「グッチフェスト」では同短編映画に加えて、ミケーレ=クリエイティブ・ディレクターが選ぶ15の若手デザイナーやブランドの作品を扱ったショートフィルムを上映する。また、選ばれたブランドおよびデザイナーは「グッチ」が展開するデジタルプラットフォームの全てで最新コレクションを発表する。
5月にミケーレ=クリエイティブ・ディレクターは“ノーツ・フロム・ザ・サイレンス(Notes from the Silence)”と題した自身のダイアリーを公開し、これまでのファッションシーズンや発表方法における既成概念には一切捕われない考えを示した。9月末にミラノで発表する2021年春夏コレクションのショーへの参加は見送り、コレクション発表を年2回に減らす方針だ。