ミズノの2020年4〜9月期連結業績は、売上高が前年同期比22.5%減の662億円、本業のもうけを示す営業損益が9億300万円の赤字(前年同期は42億円の黒字)だった。日本のワークビジネス事業部のみ同132%増と伸長したものの、復調傾向にあったランニングシューズなど全てのスポーツ用品が減収で「非常に厳しい状態」と水野明人社長。
主力の国内市場は、緊急事態宣言発令による店舗の営業自粛などが影響してスポーツ用品の新製品が苦戦。売上高は前年同期比23%減の452億円、営業損益が11億円の赤字だった。下期は在庫のコントロールや、好調なワークワークビジネス事業部をはじめとするBtoBビジネスの拡大を推進する。
米州(北米・南米)の売上高は同19%減の84億円で減収減益だったものの、ゴルフクラブが健闘して3期連続の黒字を維持。一方で欧州は同14%減の67億円で、ゴルフクラブやランニングシューズが健闘したものの営業赤字に終わった。
見送っていた今期(21年3月期)の連結業績予想を発表し、売上高が前期比11.6%減の1500億円、営業利益が同76.1%減の15億円、経常利益が同58.8%減の25億円を見込む。水野社長は「4〜5月に比べ、7月以降は回復傾向にある。不透明なこともまだ多いが、欧州のような規模で感染拡大が再び日本で起こることはないと考えている。われわれも初めての事態で最初は戸惑ったが、徐々に対応はできている」と黒字化を見込む。