ワークマンの2020年4〜9月期決算は、純利益が前年同期比27.1%増の73億円だった。コロナ下でもカジュアルウエアとしての人気は衰えることなく、既存店売上高は同18.6%と大幅増を維持した。郊外のロードサイド立地の店舗がほとんどのため、商業施設の休業や都心への外出控えの影響は最小限で済んだ。
FC(フランチャイズ)を中心としたチェーン全店売上高は同23.4%増の682億円だった。店舗数は純増37の885店舗。作業服中心の「ワークマン」が663店舗、作業服とカジュアルウエアで構成する「ワークマンプラス」が業態転換を含めて222店舗の構成になった。既存店の客単価は2746円で前年同期とほぼ変わらないものの、1日平均客数が24人多い162人に増えている。カジュアルウエアを求める新規客がまだ増加している。主力の作業着では空調ファン付きのジャケットなどがヒットした。
売上高の増加に伴い、営業総収入は同16.3%増の487億円、営業利益は同28.1%増の110億円になった。
通期(21年3月期)は、チェーン全店売上高が前期比13.9%増の1389億円、営業総収入が同7.3%増の990億円、営業利益が同14.0%の218億円、純利益が同16.2%の155億円と予想する。