素材大手ユニチカのグループ会社であるメーカー型商社ユニチカトレーディングの2020年4~9月期の売上高は前年同期比1.5%減の188億円、営業利益は200%増の6億円の減収増益だった。
主力のユニホーム事業をはじめ一般衣料は苦戦したが、新型コロナウイルス禍で約700万着を販売した医療用ガウンや防護服の販売が伸長したこと、巣ごもり需要で生活資材関係が堅調に伸びたことが増益につながった。
細田雅弘ユニチカトレーディング社長は「一般衣料の回復にはさらに時間がかかるし、これまで大きな伸びを見せた医療用ガウンや防護服の売り上げは安定するだろう。下期の業績は楽観視していない。今後の戦略として、サステナブル素材の開発、デジタル化やアセアンを中心としたグローバル化などと合わせて新規事業を推進したい」と話した。今年、新事業開発室を立ち上げて業容拡大を始め、さきごろeコマースサイトを立ち上げて、オリジナルのマスク「ドライミィ(DRIMY)」を発売した。
21年3月期の業績は売上高353億円、営業利益3億円を予想している。