池田エライザは「キャンキャン(CanCam)」の専属モデルやグラビア、テレビ・映画出演などの多才な顔を持つ他、SNSで数十万人のフォロワーをかかえる注目のインフルエンサーだ。18歳でクラウドファウンディングを企画し、雑誌を出版するなど、大人顔負けの行動力には目を見張る。まもなく20歳を迎える彼女が日頃何を感じ、今後の展望をどう考えているのか。撮影中のスタジオでインタビューを実施した。
WWD:今日の撮影はどんな内容か?
池田エライザ(以下、池田):今季のブランドアンバサダーを務める「アディダス ネオ(ADIDAS NEO)」のクリスマスムービーです。クリスマスパーティーをテーマに、にぎやかな撮影をしました。
WWD:撮影で心がけていることは?
池田:現場の空気を読むこと。とはいっても、まわりに気を使うのではなく、カメラの前でモデルとして何をすべきか、しっかり考えるようにしています。
WWD:スポーティーを取り入れたファッションは女性に人気か?
池田:スニーカーを合わせるスポーティーなスタイルが10代女性に断トツで人気だと思います。「アディダス ネオ」はカジュアルだけど、モードっぽさもある。スポーティーな機能性もありつつ、外でも着ることができるほど、オシャレなんです。
WWD:普段はどういった服装をする?
池田:カジュアルテイストでもヒールを履いたり、女性らしい洋服にライダースを合わせたり、どこかスパイスを足すことを心がけています。女の子から見てかっこいいと思われるマニッシュなコーディネートが好きですね。
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本が好き!意外な昔からの夢
WWD:モデルは昔からの夢だった?
池田:もともとは作家志望だったんです!意外かもしれませんが、昔は小説ばかり読んでいて、図書委員もやっていました。本を忘れると、学校に行く電車で気が気じゃなくて(笑)今でも本が大好きです。
WWD:高校3年生の時に自身で雑誌を出版したのはいい経験だった?
池田:雑誌では何カ月もかけて資金を集め、編集長としてラフや原稿を作ったり、スタイリングをしたりして、校了まで何日も編集部に通いつめました。編集の流れを見ていると、モデル撮影の前後には見えない努力がたくさんある。その流れを経験したことで、編集者と対等な気持ちになれたような気がします。また、大人に甘えることも上手になりました。共同作業を通じて、全部自分だけで抱え込むのではなく、「大人に頼ってもいいんだ!」ということに気付けました。そのおかげで、不器用ながらも愛情を持って大人と接することができるようになったと思います。
WWD:また雑誌を作ってみたい?
池田:クラウドファウンディングで作るのはもういいかな(笑)でも、19歳のうちに本はもう一度出したいなと思っています。前回は“18歳のありのまま”を表現したんですが、今度は19歳なりの“はかなさ”を表してみたい。10代の最後、子どもと大人の狭間にある等身大の想いを写真と文章で伝えたいです。
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大人びた彼女の日常と今後の展望とは?
WWD:10代で流行っていることは?
池田: やっぱりセルフィー人気は止まらないですね。しかも、加工を重ねた写真よりもフィルムっぽい自然な写真が流行っています。私も使い切りのフィルムカメラでとった写真をたくさんインスタグラムに載せています。
WWD:SNSでこころがけていることは?
池田:自分が何を伝えたいのか、きちんと考えることです。その日の気分で投稿することもありますが、人が見ていることを考えると、誰かのプラスになるような投稿をしたいなと思います。
WWD:最近はまっているものは?
池田:仕事!とにかく仕事が大好きなんです。というのも、やりたいことを「やりたい!」と言っていると、本当にその仕事が舞い込んできたりするので、やっていてもすごく楽しいんです。だから、やりたい仕事があればとにかく口に出す。ちなみに今は、大人の方々との対談連載をやりたいです!
WWD:では、仕事が休みの日には何をする?
池田:蔦屋書店に行ったり、展示会に洋服を見に行ったり。いつかまた自分で雑誌を作りたくなった時にはお世話になるかもしれないし、単独行動が多いですね。
WWD:日課は?
池田:思ったことをメモするようにしています。話していて知らない映画が出てきたらこっそりメモして後で見たり、ふと感じたことを書き留めるようにしています。他には、家に帰るたびに何度でも洗面所に行って歯磨きをしてしまうんです(笑)。
WWD:20歳を迎えるにあたり、やりたいこととこれからの抱負は?
池田:思い立ったことはすぐ行動に移すので、日々やりたいことをやっています。だから、大人になっても今やっていることをそのまま続けていると思う。例えば30歳になってもスッピンでドッジボールをしたり、大人になるにつれて中身は子供に戻ってしまうのかもしれないですね。あとはやっぱり、これまでお世話になった友だちと杯を交わしたいですね。とにかく、まわりの人にこれまでと変わらずに愛情を持って接していきたいです。