※この記事は2020年7月31日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
悩みのサードプレイスという商機
取材させていただいた、リンク1本目の神保さんは本当にステキな方でした。実はワタクシ、2回目の取材でまさか涙がこぼれました(照)。取材で感動して泣いたのは、3回目(結構あるんですw)。前回は「ルイ・ヴィトン」のランウエイショーで、ファースト・コレクションを発表したヴァージル ・アブローがフィナーレで泣き始めた時でした。
記事には、「家族(第1の場所)にも、職場(第2の場所)にも相談できない悩みが相談できるサードプレイスになること」の文言を加えました。実はコレ、次回以降の連載で盛り込もうと思っていた文言でしたが、同じようにステキな「悩みのサードプレイス」の話を聞き、なんだかここに商機を感じたので、「早めに盛り込んでみよっと」という判断に至りました。
同じようにステキな「悩みのサードプレイス」の話を聞いたのは、化粧品ブランド「ポーラ」。同ブランドが擁する地域密着型ビューティスタッフのお話です。時に「時代遅れ」なんて言われた時もありましたが、それでも他社と差別化できる大きな財産として、消費者の美を育んできた「ポーラ」スタッフ。その中には、まもなく100歳という超・大ベテラン(‼︎)を筆頭に多数の経験豊かなスタッフがいらっしゃいます。
彼女たちは、付き合い始めてウン十年、なんて顧客を抱えています。それだけでスゴいのですが、カウンセリングやタッチアップ、施術で肌と肌が触れ合うから、その関係性は「数十年来のお客さま」をさらに超え、ココでも家庭じゃ言えない悩みが飛び出してくるそうです。つまり神保さん同様、「ポーラ」のおばあちゃんスタッフ(に限らないでしょうがw)も、悩みのサードプレイスというワケです。
ホラ、なんかコレ、商機がありそうな気がしませんか?思えば昨年「WWD居酒屋を開きたい‼︎」とメルマガにしたためたのも、悩みのサードプレイスに可能性を感じていたから、です。
神保さんはZoomでも「トーチング」していますが、「ポーラ」はきっとリアルですね。僕も、現段階では「悩みを聞くサードプレイス」は、リアルでこそ価値を発揮する商機な気がします。特に、今は尚更ですね。
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