ファッション

「ポール・スチュアート」本店が外苑前に移転 買い付け品や雑貨、バーで表現するNYの世界観

 三陽商会はこのほど、「ポール・スチュアート(PAUL STUART)青山本店」を東京・外苑前の商業・宿泊施設「ジ・アーガイル アオヤマ(THE ARGYLE AOYAMA)」1階にオープンした。2月で閉店した表参道店に代わる日本唯一の路面店となる。ここでしか手に入らない限定商品を多く取りそろえ、ライフスタイル雑貨のポップアップスペースやバーを併設するなど、アパレル以外も絡めてブランドの世界観を色濃く表現する。

 店舗はメンズ・ウィメンズの複合で、面積は325平方メートル。ブランドのルーツであるニューヨークをイメージした大理石と木目調を組み合わせた重厚な雰囲気で、3〜4メートルの天井高が開放的な空間を演出する。店舗が面する青山通りは、1960〜70年代に「ヴァン(VAN)」「ケント(KENT)」などの店舗が軒を連ねた。「かつてのアメトラブーム発祥の地で、もう一度ブランドのアイデンティティーを表現したい」と菅泉拓己・三陽商会ポール・スチュアート ビジネス部長。

 百貨店の売り場で採用するスーツ中心のMDではなく、鴨志田康人氏がディレクションするデザイン性重視の“コレクションライン”のほか店舗限定商品や買い付け商品が全体の半分以上を占めるなど、商品のバリエーションを持たせた。限定アイテムは自社の若手パタンナーチーム「サンヨーエンジン」が手掛けたチェック柄のピーコート(22万円)など。買い付け品は、「ブランドが自信を持ってセレクトした」証として、ブランドタグを付けて販売する。

 ストアの中央には、「コリドー」(フランス語で屋根付き通路の意)と称した通路状のポップアップスペースが走り、家具や雑貨など、ブランドの世界観にマッチしたライフスタイル商品を定期的に企画を入れ替えて販売する。オープンから12月25日まで、バラの専門店「アフリカ ローズ(AFRIKA ROSE)」のギフト商品を展開する。

 そこから続く先には、夜間(午後6時〜午前0時)のみ営業するバー「ザ・コッパールーム(THE COPPER ROOM)」があり、10種類以上のワインやウイスキーを楽しめる。中には1ショット3万円の希少な品も用意している。

■ポール・スチュアート 青山本店
住所:東京都港区北青山2 the ARGYLE aoyama 1階
営業時間11:00〜20:00(バーは18:00〜24:00)

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