ユニクロは11月13日、デザイナーのジル・サンダー(Jil Sander)氏とのコラボレーションライン「+J」を9年ぶりに発売する。発売に先立って12日、東京・銀座のグローバル旗艦店「ユニクロ トウキョウ(UNIQLO TOKYO)」で会見を行い、勝田幸宏ファーストリテイリング執行役員ユニクロR&D統括責任者と女優の宮沢りえさんが登場した。
同コラボは2009年10月1日のユニクロのパリ・オペラ旗艦店出店に合わせてスタートし、11年秋冬まで5シーズン継続。「今となってはユニクロの国内売り上げを海外売り上げが上回っているが、09年当時はロンドンのオックスフォードやニューヨーク・ソーホーに旗艦店を出し、次はとうとうファッションの中心地パリだ、という状況だった」と勝田執行役員。パリ出店にあたり、「日本のブランドとして、価格とファッション性でリーダーシップを取る。価格の面ではカシミヤニットやジャパンデニムで驚きを与えられると考えていたが、ファッション性をどうするかとなったとき、われわれが追求するシンプルで上質な服作りの最高峰はサンダー氏だとなった」と振り返る。
9年ぶりのコラボは、コロナ禍発生前の1年前から企画がスタートしていたという。「サンダー氏と共にわれわれの限界を超えたチャレンジができ、世界中の人に自信を持って届けられるものを作ることができた。サンダー氏は『人は誰しもエネルギーと自信を持つべき、服にはその力がある』といったことを語っているが、(コロナ禍の中で)今回のコラボが少しでも世界の人々の力になればと思っている」。
宮沢りえさんは、「+J」のカシミヤ混ダブルフェースのチェスターコート(2万2900円)、シルクのギャザーブラウス(8990円)、ウールパンツ(9990円)で登場。コートの内側やパンツのポケットなどが丁寧に作られていることなどを紹介しながら、「内側の仕立てもきれいで、レストランでコートを脱いで渡すときにも自信が持てる服。特別な日におしゃれをするときはもちろん、休日に家族と買い物にいく際などに着ても気分が盛り上がる。(長く着られる『+J』のような服は)娘にも引き継いでいくことができる」と語った。
「+J」は計61アイテムを48店舗と公式オンラインストアで取り扱うほか、一部の商品は国内全店舗でも販売する。