オーストリア発クリスタルメーカーのスワロフスキー(SWAROVSKI)が従業員6000人を削減する。米「ブルームバーグ(BLOOMBERG)」によると、この数字は同社の従業員の約2割に相当する。世界に約3000店舗あるブティックの数も減らす意向だ。ロバート・ブッフバウアー(Robert Buchbauer)スワロフスキー社最高経営責任者(CEO)は、「創業一族と収益の低いビジネスを縮小して収益の高いジュエリービジネスに注力することについて議論してきた。ビジネスにおける新戦略と効率化がゴールだ」とコメントしている。一族はその戦略に反対し法的措置を取ろうとしているようだが、約8割の株主がブッフバウアーCEOに賛同しため変革を進める結果になった。
新体制により、新製品、人事、投資などにおける迅速な決定が可能になるが、創業一族との軋轢は継続しそうだ。同CEOは、「ラグジュアリー企業としての存続が危ぶまれる中、株式売却かパートナーを探すことで資本金を確保するべきだ」と述べている。