ファッション

追記:「エプソン」が鷺森アグリとの企画展 最新プリンターを使った部屋と店舗の空間演出

 「エプソン(EPSON)」商品を扱うエプソン販売は11月17日〜12月9日、ファッションデザイナーやアートディレクターとして活動する鷺森アグリとコラボレーションした企画展「Textile and Interior Printing Exhibition inspired by AGURI SAGIMORI」を東京・千代田区のエプソンスクエア丸の内で開催する。

 同展では「自然をインストールする」をテーマに、鷺森デザイナーが「エプソン」の最新プリンター“Sure Colorシリーズ”を含む6種類のプリンターを使って製作したウエアやインテリア雑貨などのコレクションを発表する。部屋をイメージした空間“ROOM”では「溶けた春」と題したウエアを始め、カーテンやクッション、ラグ、マグカップなどのコレクションを紹介。コロナ禍の外出自粛の中で体験できなかった春の自然の美しさを、シノワズリ風の色鮮やかなプリントで表現した。壁紙ではダンサーのアオイヤマダ(AOI YAMADA)をモデルに起用し、ダンスする姿を連写撮影してプリントした壁紙を見ることができる。

 店舗をイメージした“ROOM”の空間では、レゲエ音楽の「DUB」をテーマに壁紙や鏡、PVC製のカーテンや仕切りなどの什器を並べている。天然石や水、砂浜、衛星写真などの自然界のモチーフを拡大・縮小してデザイン。同空間では同社でも最新のUVインクを搭載した「SC-V7000」や、レジンインクのプリンター「SC-R5050/R5050L」を使用している。

 会期中には、オリジナルプリントのマスクやエコバックを制作するワークショップを開催するほか(いずれも事前予約制)、21日には鷺森デザイナーによるオンライントークイベントを実施する。一部商品は11月10日まで開催した阪急うめだ本店でのイベントで販売した。

 鷺森デザイナーは「『エプソン』の『インクジェットで世界を変える』という思いに共感し、コロナ禍でも人々をハッピーにするデザインを考えたいと取り組ませていただいた。従来はプリント屋さんにデータを入稿するところで私の手を離れていたが、実際に作業工程を見させていただき、デザイナー12年目にして初めて学ぶことがたくさんあった」と話した。

 エプソン販売とファッションデザイナーの協業は今回が初。エプソン販売担当者は「(鷺森デザイナーの)ストーリー性のあるモノ作りや、アートディレクターとしてディスプレーデザインに取り組むなど、仕事の幅広さから協業を決めた」という。「紙や洋服だけでなく、壁紙やインテリア雑貨などでもインクジェットの技術を使ってクリエイターの世界を広げてほしい」。会場のエプソンスクエア丸の内では実際に使用したプリンターを見ることが可能だ。

 鷺森は1985年大阪府生まれ。2008年に「アグリ サギモリ(AGURI SAGIMORI)」をスタートし、10年に毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞を受賞。16年にブランドを「アグリス(AGRIS)」に改称。19年からショーウィンドウやビジュアル、美術制作なども手掛けている。

 「WWD JAPAN.com」はイベントの開催を記念して、鷺森デザイナーによるオリジナルプリントを施したマスクを抽選で読者へプレゼント。応募の締め切りは11月30日まで。

■Textile and Interior Printing Exhibition inspired by AGURI SAGIMORI
期間:11月17日〜12月9日
時間:11:00〜17:00
住所:東京都千代田区丸の内 3-4-1 新国際ビル 1階
休館日:日曜日、祝日
入館料:無料

■スペシャルオンライントークイベント
期間:11月28日
時間:14:30〜15:30
参加方法:「エプソン」のウェブサイトから事前予約が必要

■JUKI ミシンのエコバッグ制作ワークショップ
期間:11月21日
時間:1部 11:00〜13:00 / 2部 15:00〜17:00(各2回)
定員:各6人
参加方法:「エプソン」のウェブサイトから事前予約が必要

■オリジナルマスク制作ワークショップ
期間:11月18日、19日、12月1日
時間:1部 11:30〜12:30 / 2部 15:00〜16:00
定員:各6人
参加方法:「エプソン」のウェブサイトから事前予約が必要

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