「ユニクロ(UNIQLO)」は11月18日から、今年6月に開業した「ユニクロ原宿店」1階の「UT」売り場で、看板商品であるフリースを使ったクリスマスツリーを展示する。一般公開に先駆け、17日には女優の今田美桜が登場するツリーのお披露目イベントを行った。
「ユニクロ」は1998年に原宿に都心1号店を出店。当時、フリースといえばアウトドアブランドが出している数万円の商品が主流だった中で、2000円前後で色とりどりのフリースを打ち出したことで大ブームを巻き起こした。「『ユニクロ』はその後、グローバルブランドとして世界各国に旗艦店を出店し、今年6月に約20年前のブームの発信地である原宿に帰ってきた。今秋冬もフリースは目玉商品として、メンズ、ウィメンズで計40色をそろえている」と、松沼礼ユニクロ日本マーケティング部統括部長。価格は最もベーシックなジップブルゾンで1990円。
ツリーの制作を手掛けたのは、「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWARDS)」の山縣良和デザイナー。フリースを素材にして、モザイク状にさまざまな色が混じるツリーを作成した。テーマは“ホーム フリース ホーム”。よく見るとツリーは大きなキャットタワーになっていて、ネコやリスなどさまざまな動物がくつろいでいる。山縣ワールド全開なファンタジックなインスタレーションで、サンタクロースがネコと暮らしているという北極圏の神話から着想を得たという。ツリーとともに、サンタクロースのインスタレーションもウィンドーを飾っている。「ユニクロ」と山縣デザイナーとは、これまでも今回と同様の店舗インスタレーションなどで何度か組んだことがある。
イベントに登場した今田は、アイスブルーのフリースブルゾンに、キャメルベージュのプリーツスカートとロングブーツをコーディネート。「(いわゆるアウトドアシーンではなく)“街で着るフリース”として、大人っぽくフリースをスタイリングしているのが新鮮。『ユニクロ』のフリースは色展開が豊富で、子どもの頃は家族で色違いで着ていた。(今年はコロナ禍でクリスマスに家族全員が集まるのが難しいからこそ)、みんなでおそろいが楽しめるというのがいい」と話した。