「ポルシェ(PORSCHE)」と「ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)」は先ごろ、東京・有明のポップアップストア「ポルシェ ナウ トウキョウ(PORSCHE NOW TOKYO)」で、両社の顧客を招いたイベント「ヒューゴ ボス×ポルシェ」を共同開催した。テーマは、両社が大切にしている共通のビジョンである“サステナビリティ”だ。
モビリティもファッションも
環境への配慮が使命
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会場ではCO2排出量ゼロの「ポルシェ」初のフル電動スポーツカー「タイカン(TAYCAN)」のプレゼンテーションや、以前からESG(環境、社会、ガバナンスの重視)経営に力を入れている「ボス」が「ポルシェ」とコラボレートしたメンズの新作カプセルコレクションが紹介され、両社が使命としているサステナビリティへの取り組みをアピールした。
「ポルシェ」の未来を象徴する
フル電動スポーツカー
「タイカン」
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“タイカン”は、“CO2を排出しないプラントでCO2を排出しない車を生産する”という「ポルシェ」が目指す持続可能なスポーツカーとして登場した。“タイカン ターボS”の0-100km/h加速は2.8秒という驚異的な加速やポルシェならではの走行性能を持ちながら、走行時にCO2を発生させないだけではなく、軽量でリサイクルが可能なアルミニウムをボディの37%に採用したほか、シート地などにはリサイクル素材を使用し、本拠地であるドイツ・シュツットガルトに設立したカーボンニュートラルの工場で製造されている。また、物流にも鉄道や電気自動車を採用、塗装工場でも排熱利用を行うなど、CO2削減だけでなく資源の節約にも配慮した徹底ぶりだ。日本でも今年9月、ポルシェジャパンが民間企業として初めて渋谷区とコラボレートして、“持続可能(サステナブル)な未来の共創”をテーマとしたポップアップイベントをミヤシタパーク4階の公園スペースで行った。“タイカン”の展示を通して、70年以上の伝統を持つ「ポルシェ」のイノベーションの歴史と、未来を見据えたサステナビリティへの取り組み、持続可能なスポーツカーを次代を担う若い世代にも共有することが狙いだ。このようなサステナブルプロジェクトは今後も継続する。
「Porsche NOW Tokyo」から
サステナブルなメッセージ発信
「ポルシェ」スピリットの新しい情報発信地が、日本初のポップアップストア「ポルシェ ナウ トウキョウ(Porsche NOW Tokyo)」だ。シュツットガルト、アラブ首長国連邦・ドバイ、ギリシャ・アテネ、台湾・台北に次ぐオープンで、世界市場における日本の重要度を象徴している。店内は車両の展示に加え、各「ポルシェ」モデルを実在するサーキットで走行できるVR(仮想現実)体験スペースが設置されたほか、日本初導入となるコンシェルジュスタッフ“ポルシェプロ”が常駐し、「ポルシェ」に関するあらゆる質問に対応する。また、150kW級を出力する都市型充電ステーション“ポルシェターボチャージングステーション”も設置された。さらに、21年夏にはポルシェが販売する車の魅力をスポーツドライビングなどを通じて体験できる「ポルシェ・エクスペリエンスセンター」を千葉県木更津市にオープンする予定だ。
“電気自動車のF1”
フォーミュラーEで連携
「ポルシェ」と「ヒューゴ ボス」は昨年、“電気自動車のF1”といわれるフォーミュラーEレーシングにおいてグローバルパートナーシップ契約を締結した。「ヒューゴ ボス」は「ポルシェ」のモータースポーツチームのオフィシャルアウトフィッターとなり、「ポルシェ」とコラボレートしたカプセルコレクションを手掛ける。カプセルコレクションは、両社のコーポレートカラーであるシルバーとブラック、赤を基調としたデザインが特徴で、環境に配慮した素材、製法で生産されている。4シーズン目となる2020-21年秋冬コレクションは、テーラードジャケット(9万4600円)、レザーのブルゾン(5万8300円)、フード付きパーカ(4万8400円)、デニムパンツ(4万4000円)などがあり、「ポルシェ」のアイコニックなシルエットやディテールをデザインに落とし込んだ。イベント中のトークショーに登壇した前田陽一郎クリエイティブ・ディレクターは、30代から「ポルシェ」のオーナーだという。「約5年前、ベルリンの本社を取材で訪れた際、環境に配慮したマシンメードの服の最高峰を目指すと宣言していたほど、『ヒューゴ ボス』はサステナビリティに対して先進的に取り組んでいる会社だ。『ボス』を着用したときに感じるなじみのよさは、“タイカン”でも味わえるはずだ」と話した。
「ポルシェ」は2025年までにラインアップの半分を電動化する計画で、サステナブルな進化を遂げている。
ポルシェ コンタクト
0120-846-911