KDDIは、中国のエンリアル(NREAL)と共同で開発したスマートグラス「エンリアルライト(NREAL LIGHT)」を12月1日に発売する。
「エンリアルライト」は軽量でコンパクトなデザインが特徴で、5Gスマートフォンに接続することで、5GとXR(VR/仮想現実やAR/拡張現実の総称)技術を組み合わせた映像体験が楽しめる。コンピューティングユニットと一体型のスマートグラスと比較して、スマートフォン接続型とすることで、通常のアイウエアのデザインに近く、持ち運びが便利な小型化を実現している。
「エンリアルライト」は従来のアンドロイドアプリケーションをグラス内で起動し、プライベートなセカンドスクリーンとして利用できるミラーリングモードや、空間上に映像を映し出すMR(ミクストリアリティ:複合現実)モードを実装している。これにより、目の前の3メートル先に100インチ規模の仮想スクリーンを広げることが可能で、動画視聴のほかゲームなどを楽しめる。同社は、ARを用いた作業マニュアルを表示して遠隔作業支援などビジネスシーンでも活用できるデバイスとして法人にも提案するという。「今後、5Gを使用できるエリアが増え、新しいアプリケーションが開発されることによって機能性や利便性は拡大する。メールチェックやミーティング、教育、決済などあらゆる用途に可能性があると思う。ポスト・スマホのデバイスとして期待できる」と話した。価格は6万9799円。