ファッションECの検索プラットフォーム、リスト(LYST)は17日、1億を超える検索結果や売り上げ、ソーシャルメディアの影響力などを集計して「イヤー・イン・ファッション 2020(Year in Fashion 2020)」を発表した。影響力の高いセレブリティーやブランド、製品からファッションのトレンド、20年を象徴する出来事までを取り上げている。
影響力の高いセレブリティーには、“パワー ドレッサー”と呼ばれるファッションアイコン的存在の10人が選出された。トップ10に選ばれたのは、ハリー・スタイルズ(Harry Styles)、ビヨンセ(Beyonce)、BTS(防弾少年団)のRM(キム・ナムジュン、Kim Nam-joon)、アメリカの政治家であるアレクサンドリア・オカシオ・コルテス(Alexandria Ocasio-Cortez)、トラヴィス・スコット(Travis Scott)、アイルランド出身の俳優であるポール・メスカル(Paul Mescal)、リゾ(Lizzo)、ティックトック(Tiktok)で人気を集めるダンサーのチャーリ・ダミリオ(Charli D’Amelio)、ケンブリッジ公爵夫人ケイト・ミドルトン(Duchess of Cambridge, Kate Middleton)、インフルエンサーのキアラ・フェラーニ(Chiara Ferragni)。
ハリーがシングル「Golden」をリリースした翌日には、彼がミュージックビデオで着用した明るいブルーとターコイズカラーのブレザーの検索数はリスト内で52%増加し、黄色いバケットハットは92%増加したという。一方ティックトックでもハリーが歌番組のリハーサルで着用した「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」のニットと似たものを手作りする動画がブームになった。“#HarryStylesCardigan”というハッシュタグとともに、細かい手順や完成したカーディガンを着用している姿を写した動画が多く投稿され、同アイテムの検索数は6月に166%増加した。
ビヨンセがビジュアルアルバム「Black Is King」を7月に公開した際も、そのスタイリングが話題を集めた。「マリーン・セル(MARINE SERRE)」のアイコンである三日月模様のボディースーツを着用した影響で、同ブランドの検索数は426%跳ね上がり、3000人以上が購入目的だった。同様に、9月にビヨンセが「アレッサンドラ リッチ(Alessandra Rich)」のスーツについてインタグラムに投稿した際も、同ブランドの検索数が前週に比べて78%増加した。
また2月にBTSのリーダーを務めるRMが白いタートルネックに白のジャケットを合わせてニューヨークを訪れた際は、似たアイテムの検索数が67%増加した。