「WWDジャパン」11月9日号では、「無印良品」特集を実施した。特集にあたり、一般消費者が抱く「無印良品」に対するイメージを調べるため、「WWDJAPAN.com」および公式SNSを通して約2000人の消費者にアンケート調査を実施した。今年の10月に実施し、質問は計6問で、対象は1163~2850人の男女(対象人数は質問により異なる)。アンケート結果からは、今の消費者のリアルな“MUJI愛”が見えてきた。
ECは含めずリアル店舗に行く頻度を聞いた結果、“月に1~2回”の利用が最も多く46.5%。次が“数カ月に1回かそれ以下”で42.1%、続いて“週1回”が9.6%だった。“毎日”という回答も1.8%あり、“月に1~2回”“週1回”“毎日”の回答数を合わせると、実に過半数が月に1~2回以上利用している実態が明らかになった。
Q2は“「MUJIパスポート」をダウンロードしている?”
「MUJIパスポート」とは「無印良品」のアプリで、2020年8月末時点で国内の累計ダウンロード数が2111万、海外を含むダウンロード数は4937万を誇っている。今回のアンケート調査でも、6割超がダウンロードしているという驚きの結果を示した。
Q3は“あなたにとって「無印良品といえばコレ!」という定番カテゴリーは?”。
生活に密着したあらゆるジャンルの商品を扱う「無印良品」ならではの質問で、取り扱い商品を全14カテゴリーに分けて回答を求めた。結果、“食品”という回答が20.9%と最も多く、2位が“収納用品”で18.7%、3位が“文房具・ファイル”で12.3%、それに“化粧品・アロマ”(11.6%)、“家具・インテリア”(10.6%)という回答が続いた。“食品”と“収納用品”の割合の高さが目立つものの、全カテゴリーがある程度の回答数を得て、“日々の生活に必要なものがそろっている”という「無印良品」の特徴が表れた。
Q4は“あなたにとって「無印良品といえばコレ!」という定番商品は?”。
Q3では“定番カテゴリー”を聞いたが、それよりも具体的な“定番商品”を聞いたもので、回答者の“MUJI愛”の対象が分かる質問だ。結果、さまざまな形状・サイズのラインアップがあることで人気の収納アイテム“ポリプロピレン・ポリエチレン収納ボックス”が1位になった。同様の形状だけでも、幅26、34、37、40、44、55cmから選べるようになっているなど、どのような収納スペースにも合うようサイズ展開が豊富なことも魅力の1つ。基本的に用途は自由だが、“衣装ケース”と記載した回答が多かったため、服を収納している消費者が多いようだ。
「無印良品」を「ユニクロ」と比較する人も多い
Q5は“「無印良品」の好きなところは?”。
記述式で回答を求めたところ、“定番商品を長く扱ってくれるので買い足ししやすい”“いくつになっても手にすることができ、どんな生活環境にも合うところ”“商品、ニュースレター、店舗のディスプレーを通し、日々の暮らしのさまざまな点を整理するアイデアに気付ける点”“シンプルなデザインと見やすい店内”“衣料品は素材がよく、着心地がよいためユニクロからシフトした”“商品そのもので勝負しているところ”“ブランドに頼ることなく、適正価格で商品を販売しているところ”などの回答を得た。
Q6では、Q5とは反対の視点で“「無印良品」に今後望むことや改善してほしいことは?”を聞いた。
結果、“衣料品に関して、価格が上がってもデザイン性や素材をよくしてほしい”“自給自足キットとか、これからの暮らしに合うアイデア”“「無印良品村」を作ってほしい”“子ども服の種類を増やしてほしい”“以前より価格と敷居が高くなったと思う。お手頃価格を期待したい”“事業を広げ過ぎないでほしい。身近な位置で現状なままくらいがよい”“衣服のデザインや形をもう少し凝ったものにしてほしい”などの回答を得た。「無印良品」の衣料品を「ユニクロ」と比較した意見が複数見られ、衣料品に関しては両者を比較検討して購入を決めている人も少なくないようだ。