仏競売会社オズナ(OSENAT)が11月15日に開催したオークションに、ルイ16世(Louis XVI)の王妃だったマリー・アントワネット(Marie Antoinette)の右靴が出品され、4万3750ユーロ(約538万円)で落札された。
靴は白いシルクとヤギ革で作られており、4つのリボン飾りが付いている。サイズは約22.5cm。グレーのエナメルで覆われたヒールの高さはおよそ4.5cmで、「マリー・アントワネットの靴をM. ド・ボイジーに贈る(Soulier de Marie-Antoinette donne a M. de Voisey)」と書かれている。
この靴は、マリー・アントワネットの侍女の友人だったマリー・エミリー・ド・ラ・シャペル(Marie Emilie de La Chapelle)の一族に代々受け継がれてきたものだという。予想落札価格は8000~1万ユーロ(約98万~123万円)だったが、世界中のコレクターから強い関心を集め、それを大幅に超える価格で落札された。なお5月に開催された同様のオークションには、マリー・アントワネットがコンシェルジュリー(フランス革命時に政治犯が収容されていた牢獄)に投獄された際に使用した木製のトランクが出品され、やはり4万3750ユーロで落札されている。