資生堂は日本経済新聞社が主催する「第2回 日経SDGs経営大賞」において、社会価値賞を受賞した。女性の活躍を中心としたダイバーシティ経営の促進や、ビューティカンパニーとしての本業を通じたライフクオリティーメイクアップ(病気や治療による見た目の変化ややけど、傷あとなど肌に深い悩みを持つ人のための商品開発、トータルメイクアップの提案など)といった活動が評価された。
資生堂は2019年に企業使命を「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティイノベーションでよりよい世界を)」と定め、企業としての成長はもちろんのこと、本業であるビューティビジネスそのもので社会課題の解決や、人々が幸せになる持続可能な社会を実現することを目指している。特に同社の強みであるダイバーシティ経営では、SDGsの17の目標の一つである「ジェンダー平等の実現」を目指し、日本社会の課題である女性活躍の推進をリードするため、23年には国内事業の女性管理職比率を機会均等の象徴である50%に高めたいという。
「日経SDGs経営大賞」は日本経済新聞社が国内の上場企業など731社を対象に今年実施した「日経SDGs経営調査」の結果に基づき、外部審査委員会が企業の取り組みや戦略を総合的に審査。“SDGsと経営を結びつけることで事業を通じて、社会、経済、環境の課題解決に取り組み、企業価値の向上につなげた企業”を選出し表彰するもの。今回発表された「第2回 日経SDGs経営大賞」では、大賞をリコーが、部門賞ではSDGs戦略・経済価値賞は東京海上ホールディングス、環境価値賞はキリンホールディングスが受賞した。