国内最大級の野外音楽フェス「フジロックフェスティバル '15(FUJI ROCK FESTIVAL'15、以下フジロック)」が24日、新潟県湯沢町の苗場スキー場で開幕した。今年は26日までの3日間で、洋楽・邦楽アーティスト含めた総勢214組のライブが行われる。曇り空が続き比較的過ごしやすかった1日目は、初参加のローラをはじめ、奈良裕也シマ アートディレクターや伊藤雄相フェイク・トーキョー代表取締役兼ディレクター、常連の南馬越一義ビームス創造研究所シニアクリエイティブディレクター、山本憲資サマリー社長の姿も見られた。
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ローラは、黒の縁取りがポイントのホワイトのセットアップに、小物までを白黒のバイカラーで統一したトータルコーディネートのセンスで、道行く来場者からひと際視線を集める着こなしを披露していた。
来場者の装いで今年特に顕著なのが、デニム率の増加と、2015年春夏トレンドである70年代ボヘミアンの席巻だ。まずデニムは、男女ともにフルレングスの着用者の姿が増えた他、女子のショートパンツでの着用も目立った。ヒッピー調の要素の混じったフェスの雰囲気に合うウォッシュドやダメージ加工が主流だ。シルエットは、ミュージシャンチックなスキニーが街中より少し多めなのが音楽フェスならではと言える。もう一方の70年代ボヘミアンは、いよいよフジロックにも押し寄せた感がある。
というのも、フジロックのモデルとなったイギリスの「グラストンベリー・フェスティバル」や、アメリカの「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル」などの海外音楽フェスでは既に定番のスタイルだったのに対し、天候が不安定なフジロックでは、レインブーツなどの防水シューズも含め機能性の高いアウトドア・ブランドの選択が圧倒的だったからだ。
アウトドア・ブランドの着用率は依然高いが、昨年春夏のトレンドだったレース生地やエンブロイダリー、そして今春夏トレンドに後押しされたフリンジやスエード素材の投入、小花柄ワンピース姿の来場者の加勢によって、海外フェスのような着こなしも今後広がっていきそうだ。来場者に話を聞くと、同トレンドの選択ブランドとしてはやはり、「フォーエバー21(FOREVER 21)」や「ザラ(ZARA)」「H&M」の名前が多く挙がった。
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