ファッション

「ワークマン」成長神話に死角はあるか 10年後に1.7倍の1500店舗体制へ

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 作業服のワークマンの快進撃がまだ続いている。「ワークマンプラス」によるカジュアル市場への本格参入から2年。既存店売上高は10月まで37カ月連続で前年同月の実績を上回る。余勢を駆って、今後10年間で国内店舗数を現在の1.7倍に当たる1500店舗に拡大するとぶち上げた。アパレル各社が新規出店を抑制し、ネット通販(EC)に軸足を移そうとする中、逆張りの大量出店計画である。(この記事はWWDジャパン2020年11月30日号からの抜粋です)

 横浜のJR桜木町駅前にある商業施設「コレットマーレ」。10月16日、ワークマンの新業態「#ワークマン女子」の1号店が開店した。名前の通り、女性向け商材をメインにしているが、ウィメンズ専門店ではない。商品構成は女性向け4割、ユニセックス2割、男性向け4割。店舗デザインは無骨な既存店とは異なるやわらかい雰囲気で、「あえて男性が入りづらい店にした」(ワークマンの島健太郎部長)という。

今後のビジネスの試金石になる「#ワークマン女子」

 11月下旬の平日夕方に同店を訪ねた。コロナ対策で入り口が1カ所に集約された452㎡の店内は、5階にもかかわらず館の中で最もにぎわっており、レジに並ぶ人が絶えない。開店から1カ月以上が過ぎた現在も土日は整理券を配って入場制限が続く。7割ほどが女性客で、20〜70代まで年齢層は幅広い。多くの女性がアウターやシューズ、手袋など数点を買い物かごに入れていた。小さな子供の手を引いて買い物をしていた30代の女性は「テレビを見て初めて来た。かわいくて安いのでテンションが上がる」と話していた。

 同店は初の女性向け業態というだけでなく、ワークマンにとってほぼ初めての都心立地、作業服・作業用品を扱わない一般客に特化した店舗といった点でも同社の試金石になる。

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