「WWDジャパン」は12月1日、サステナビリティとファッションの未来をテーマに掲げるオンラインイベント「WWDジャパン サステナビリティ サミット」を開催した。3部で構成し、セッション3「アジア発、サステナブル・アントレプレナーシップの可能性 栗野UA上級顧問と服の廃棄問題とこれからの服作りを考える」では、長きにわたり若手クリエイターたちとの対話を続けきた栗野宏文ユナイテッドアローズ上級顧問が、今注目を集めるアジアの若手起業家2人を迎えた。1人目は川崎和也シンフラックス主宰。川崎主宰はAIを使った廃棄ゼロのパターンメイキングを開発。2人目のウォルデン・ラム=アンスパン共同創業者は3Dボディースキャンで、完全オーダーメイドジーンズを製造する。どちらもH&Mファウンデーションが主催する「グローバル・チェンジ・アワード」の受賞者だ。
向千鶴「WWDジャパン」編集長(以下、向):まずはお二人の紹介動画をご覧いただきました。栗野さんはどんなご感想をお持ちに?
栗野宏文ユナイテッドアローズ上級顧問(以下、栗野):僕は約43年間ファッション業界におりますが、まずこういう考えを持った人たちが出てきたこと、2人がすでに社会の中に食い込んで実際に企業と組んでモノ作りに参加していることが素晴らしいですね。
向:川崎さんはもうすでにデザイナーともお仕事をされているんですか?
川崎和也シンフラックス主宰(以下、川崎):まず一つ目は、東京のストリートブランド「ハトラ(HATRA)」と一緒にフーディーを作りました。通常フーディーを作るときにも布の廃棄がたくさん出ますが、限りなく無駄をなくして作りました。これをバーゼルで開催された「Making FASHION Sense(メイキング ファッション センス)」という展覧会で初めて発表してから、連絡をいただくようになり、今新しいコラボレーションの話も進んでいます。
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