繊維商社の瀧定名古屋は、太陽光を利⽤した蓄熱保温素材「ウォームダール(WARMDART)」を開発し、2021-22年秋冬シーズン向けから販売する。
再⽣可能エネルギーである太陽光を利⽤して熱を作り出し、暖かさを⽣み出す機能が特徴で、同社の測定によると通常の繊維と比較して10℃以上暖かい温度差があるという。従来の蓄熱保温素材は、主に⿊⾊の吸収材料が使⽤された黒やグレーの商品が中心だが、「ウォームダール」は⽩⾊も含めた明度が⾼い⾊相へのカラーリングも可能だ。
瀧定名古屋の担当者は「ファッション性の⾼い⾐料だけでなく、短時間で体を温めることが可能なことから、スポーツのほか、漁業や林業、運送業界など屋外で仕事をするユニホーム分野など用途は幅広い」と話す。
瀧定名古屋は1864年の創業で、20年1月期の売上高は629億円。従来から技術力に定評があり、これまで300種類以上の素材を開発している。