ファッションとビューティ、オフラインとオンラインを結びつける「WWDジャパン」がスタートするビューティ・インサイトは、「WWD JAPAN.com」のビューティニュースを起点に識者が業界の展望を語る。識者は、美容媒体の編集長やコンサルタント、エコノミスト、そしてサロンスタイリスト。ビューティ業界の半歩先は、ファッション業界の“道しるべ”にもなるだろう。今週は百貨店のオンライン接客とジェンダーレスコスメの話。(この記事はWWDジャパン2020年12月7日号からの抜粋です)
今週の識者
矢野貴久子/アイスタイル「BeautyTech.jp」編集長
特定のファン層をもち、リピート買いされ、かつファンがファンを呼び寄せるような化粧品ブランドであるためには、ユーザーが共感できる「世界観」と「製品の独自性」という2つの要素がそろう必要がある。日本の大手ブランドでいえば、「スリー(THREE)」や「シロ(SHIRO)」などが代表格だろう。
昨今、D2Cブランドとして急成長しているブランドも、その2つがそろっている。例えばヘア&メイクアップアーティストの松田未来によるネイルカラーブランド「リーカ(RIHKA)」は、彼女の人柄やセンスに共鳴するファンが多いだけでなく、その絶妙なカラーやネーミングなどの製品の素晴らしさで、特にPRをせずとも出すそばから完売してしまう。
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