「フジロックフェスティバル’15(FUJI ROCK FESTIVAL’15、以下フジロック)」2日目は、そよ風が気持ちいい快晴の天気。めずらしく雨の降らない1日だった。出演アーティスト以外にも、アレキサンドロス([Alexandros])の庄村聡泰、ライズ(RIZE)のKenKen、水曜日のカンパネラらファッション通で知られるミュージシャらが来場し、それぞれが個性的なフェススタイルを見せていた。
雨足が遠ざかったこともあり、今年の来場者の足元はトレッキングブーツが主流と言えそうだ。「ハンター(HUNTER)」や同フェス名物の日本野鳥の会などのレインブーツ姿も根強いが、機能性とファッション性を兼ね備えたトレッキングブーツを万能選手として重宝する傾向が今年は出た。目立ったブランドは「メレル(MERRELL)」「モンベル(MONT-BELL)」「コロンビア(COLUMBIA)」「キーン(KEEN)」など。合わせてスニーカー率も引き続き上昇中。「ナイキ(NIKE)」が一歩頭抜けした感があるが、「ニューバランス(NEW BALANCE)」や「コンバース(CONVERSE)」派に続いて今年、「リーボック(REEBOK)」や「プーマ(PUMA)」「サッカニー(SAUCONY)」などのブランドが追随する趣きだ。
また、他フェスに比べてペアやチームコーデが控えめなのも同フェスならではといえる。そんな来場者には単独行動派も多い。友人家族らと来ていたとしても、場内では分かれて自分の好きなアーティストを思い思いに見てまわる姿が多いのが特徴だ。バックパッカーや海外経験豊富な旅好きも来場者に多く、海外在住時に購入したひと癖あるアクセサリーをコーディネートに取り入れたスタイルも頻出した。
出演アーティストでは、アップル ウオッチCMへの楽曲提供でも話題の米エレクトロ・デュオのホーリーチャイルド(HOLYCHILD)のステージ衣装が光った。女性ボーカルのリズ・ニスティコは、レインボーカラーのフレアパンツにスパンコールのブラトップという夏の野外に映えるボヘミアンスタイルで登場。相方のルイス・ディラーも、白地に青のスプラッシュ柄がのった短パンセットアップをミニマルなサイズ感で着こなし、スタイリッシュなステージ感を演出した。同CM曲「ランニング・ビハインド」を筆頭に、ラテンビートをポップに解釈した楽曲の連打で集まった観客の喝采を博した。
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