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いじめられてる(!?)アパレルを、私たちは肯定したい エディターズレター(2020年9月18日配信分)

※この記事は2020年9月18日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

いじめられてる(!?)アパレルを、私たちは肯定したい

 ビジネスメディア「ダイヤモンド オンライン」の「アパレル元社員覆面座談会」が“メチャキツ”ですね。「上が詰まっている」「百貨店は本当に偉そう」「プロ意識に欠けている」「あれでは今後も変われない」ーー。財津一郎ならずとも「キビシー」と漏らし、同業として(私たちは自分たちがメディアではなく、ファッション&ビューティ業界の一端と思っているフシがあります)悲しくなって、「ごめんなさい!」と半ベソをかきながら謝りたくなる衝動に駆られます。

 上述のコメントは、全て真実なのだと思います。でも、なんか「いじめられてる」カンジがするのも事実です。これは「ダイヤモンド オンライン」に限らず、「ガイアの夜明け」なども見ていると「ごめんなさい……」と漏らしてしまいそうな場面が度々。私たちが「いじめられている!?」と感じる記事や番組は、なんだかレギュラー化している印象があります。リアクションの良いコンテンツなのでしょう。

 この「いじめっぽい」の原因は、なんでしょうか?やっぱり「外から見ると、よくわかんない」からなのでしょうね。いや、他の業界だってそうかもしれませんが、ことアパレル業界は「排他的」に映るのでしょう。それが、業界の遅れを指摘する記事に、ちょっとだけ悪意に思えるエッセンスが加わる原因で、「いじめられてる!?」という感覚につながっているのかな?と思います。いや、頑張らなきゃいけないのは、私たちなんですけれどね。

 社内の同僚は今、なんとなく同じ思いを抱いているのでしょう。ビジネスプランニング部の櫻井部長が「『WWDジャパン』はファッションとビューティ業界を肯定しながら、健全な発展のためのプラットフォームとして機能すべき」と発言した時、私たちは皆、「それだ‼︎」とヒザを打ちました。

 「業界を肯定しながら」、私たちには必要なスタンスですね。周りは、否定ばっかりするかもしれません。なら私たちは、そんな皆さんと同じ方向を見据えながらも、肯定しながら、健全な発展のために指摘もしながら、そこに向かいたいと思っています。

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