リセールスニーカーのオンライン取引所「ストックX(STOCK X)」はこのほど、シリーズEラウンドで2億7500万ドル(約286億円)を調達したと発表した。今回の資金調達で累計の調達額は4億9000万ドル(約509億円)、企業評価額は28億ドル(約2912億円)になる。
スニーカーコレクターのジョシュ・ルーバー(Josh Luber)が創業した「ストックX」は、まるで株式市場のようにオンライン上でスニーカーを値付けし、取り引きするオンラインサイト。世界的なスニーカーブームを背景に、猛烈な勢いで利用者が増え続けており、今秋、累計取引総額が30億ドル(約3120億円)を突破し、損益分岐点を上回った。
「ストックX」の売り先は200カ国・地域に達しており、米国以外の国・地域での取引額は前年比で2.6倍増に拡大。最近は「Xボックス」や「プレイステーション5」などのゲームや家電の扱いもスタートしており、そちらの取り引きも急増しているという。
リードインベスターはタイガー・グローバル・マネジメント(TIGER GLOBAL MANAGEMENT)で、今回新たに名門ベンチャーキャピタルのアルティメーター・キャピタル・マネジメント(ALTIMETER CAPITAL MANAGEMENT)とサンズキャピタル(SANDS CAPITAL)、ホエール・ロック・キャピタル(WHALE ROCK CAPITAL)が加わった。タイガー・グローバル・マネジメントのグリフィン・シュローダー(Griffin Schroeder)パートナーは「オンラインマーケットプレイスは凄まじい勢いで成長している。『ストックX』はオンラインで売買するする人たちを中心に置いた新しい仕組みとして注目だ」とコメントしている。