※この記事は2020年9月25日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
メイク落としも「気恥ずかしい」の
資生堂の「ウーノ」が、見た目はグレー、なのに塗ると色が変わって唇の血色が良くなるリップを発売し、SNSでバズっています。見た目はグレー。良きですね。1週間ほど前、コスメ好き男子のアンビバレントな気持ちについてアツく語りましたが、“ほんのりピンク”のリップに抵抗を覚える男子は少なくないハズ。それがグレーなら……、売れそうな気配プンプンです。
男子の、メイクにまつわるアンビバレントな気持ちのお話、もう一つよろしいでしょうか?肌には何か塗っておきたい。キレイになる高揚感も知っている。でも、それでもメイクオフという行為が面倒くさい以上に気恥ずかしいの!!というお話です。
「ファイブイズム バイ スリー(以下、ファイブイズム)」のスティック状のファンデーションを筆頭に、多くのブランドは「メイクアップを男子の日常行動に近づける」について、メチャクチャ真剣に考えています。感謝です。ちなみに下のリンクにある通り、スティック状のファンデーションは、それを塗るという行為を髭剃りという日常行動に近づけようとする工夫なんですよ。で、ファンデーションやBBクリームを塗った肌はやっぱりキレイで(当社比)、気分もアガります。ここまでは女性と同じですね。
でも、それでもメイクオフはイヤなのです。上述の「ファイブイズム」はメイク落としもスティックタイプなのですが、それでもなかなか定着しません。「面倒くさい」だけではありません。メイク落としという行為が、やっぱり「気恥ずかしい」のです。ゆえに私は、夜、メイクを落としません(断言w)。ジムなどでシャワーを浴びたら終了。洗顔料を使うのは、朝だけです。肌には悪いと思います。でも、「肌に気を使わないカンジがカッコいい~」とさえ思ってしまうことも(イミフであります)。メイクまでして肌をキレイに見せたいのに、肌を気にしないカンジもカッコいいとは……!?あぁ、男子とは、なんてアンビバレントな生き物なのでしょう!ちなみに、同じくらいアンビバレントだと思っているのは、「TASAKIのピアス、とっても大事。でも、気にせずシャワーを浴びちゃうカンジもカッコいい」という思考です(笑)。
こんな天の邪鬼は私だけでしょうか?気になって以前、「ファイブイズム」でタッチアップを経験し、フルラインをほぼほぼそろえたという後輩の大塚記者に話を聞きましたが、やはり一時期「メイクオフが気恥ずかしい問題」に直面し、メンズメイクから遠ざかった時期があると言います。やっぱり!!どうでしょう、みなさん。「N=2」という極めて小さな母集団による調査ですが、一考の価値はございませんでしょうか(笑)?
なんて思考をツイートしたら、10のファボがつきました。コレはもう「N=10」ですよね(違う!?)?さらには「男性の、料理を作るのは好きだけど、皿洗いは大嫌いと同じ理論ですね」とのコメントも頂戴しました。ほほぅ、なるほど。言い得て妙です。
皿洗いが嫌いな人のためには食器洗い機が誕生し、普及しましたね。となると、メイクオフに対しても食洗機的な何かが生まれ、世に放たれるときが来るのでしょうか?そんな日を夢見ながら、今日もメイクに勤しんでおります。最近はカラーメイクにも挑戦中ですが、それでも、それでもメイク落としは「気恥ずかしい」ままです(笑)。
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