“第3波”が警戒され、再び外出自粛が叫ばれている。同じ轍を踏まないと、セレクトショップ各社は未来を見据えたさまざまな施策を打ち出した。オンラインとオフラインのどちらが良い悪いではなく、これからはオンラインとオフラインに3Dを加えて、それぞれの価値を使い分けていく共存の時代。セレクトショップならではのユニークなアイデアは、新しい時代のファッションビジネスのヒントになるはずだ。「ビームス」はかねてから打ち出す“人”施策に加え、VRやB to Bビジネスなど、小売業の枠を超えた4つの新ビジネスに力を入れる。(この記事はWWDジャパン2020年11月23日号からの抜粋です)
バーチャル領域で新時代のファッションビジネスに挑む
ビームスは12月19日~2021年1月10日の23日間、バーチャルリアリティ(VR)空間で開催する展示即売イベント「バーチャルマーケット(以下、Vket)」に出店する。「Vket」はHIKKY(東京、舟越靖社長)の主催で18年に始まり、今回で5回目。前回開催では伊勢丹が出店したことでも話題になったが、今回はそのときを上回る過去最多の70社が出店する。仮想現実の世界ではコロナの影響もなければ、場所も集客の制限もない。24時間営業で、世界中から延べ100万人が訪れる見通しだ。
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