「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、メンズの2021年秋冬プレ・コレクションを公開した。ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターが今シーズンのテーマに掲げたのは“適合性”だ。ファッションに対する価値観が大きく変わりつつある時代に適合させながら、進化する姿勢をコレクションに込めている。
スーツやブルゾン、ニット、ジーンズなどのタイムレスな“定番”を現在のラグジュアリーを定義するものの一つとして捉え、それらにサイケデリックなタイダイ・ギャラクシーのモノグラム・モチーフや文字が浮かび上がるエンボス加工、雨に濡れるとメッセージが浮かぶギミックなど、最新テクノロジーを生かしたディテールを盛り込んでいる。定番は現在の、最新技術は未来のラグジュアリーを表現しており、二つを融合させることで“ニューノーマル”に適合するスタイルを提案している。またベーシックライン“ルイ・ヴィトン ステープルズ エディション(LOUIS VUITTON STAPLES EDITION)”のアイテムも定番を象徴する要素としてルックに登場している。
ヴァージルは「世界的なパンデミックによって浮かんだテーマが“適合性”だった。ニューノーマルに向けて必要なのは、これまで通り創造性を磨き、『ルイ・ヴィトン』が人々の文化であり続けること。過去にないほど活気に満ちて変化し、勢いが増している今のファッション業界を僕は楽しんでいる」と語った。