“第3波 が警戒され、再び外出自粛が叫ばれている。同じ轍を踏まないと、セレクト”ショップ各社は未来を見据えたさまざまな施策を打ち出した。オンラインとオフラインのどちらが良い悪いではなく、これからはオンラインとオフラインに3Dを加えて、それぞれの価値を使い分けていく共存の時代。セレクトショップならではのユニークなアイデアは、新しい時代のファッションビジネスのヒントになるはずだ。デジタル化を急ぐファッション業界にとって、リアル店舗のあり方が問われている。そんな中で、デイトナ・インターナショナルが9月にリニューアルした「フリークス ストア古河本店」が話題だ。(この記事はWWDジャパン2020年11月23日号からの抜粋です)
まさに古河フォルニア 北関東屈指の人気スポットへ
デイトナ・インターナショナルは9月12日、茨城県古河市に構える1号店の「フリークス ストア古河本店」をリニューアルオープンした。“Life Share Park~豊かさを見つける店~”をコンセプトに、店名を「“ザ キャンプ” フリークス ストア(THE CAMP FREAK’S STORE)」に改称。関東初出店となる和歌山県かつらぎ町発のアウトドアショップ「オレンジ」を目玉としてインショップ導入したほか、栃木県小山市の観葉植物専門店「ファニープランツ」や「カフェ フジヌマ」、ネット古本店「バリューブックス」、アンティーク家具を扱う「クラッシュゲート」などと協業して、ファッションをはじめ、アウトドア用品や家具、植物、本、飲食などの多彩なコンテンツをそろえた。
最寄り駅から車で向かうと国道沿いに突然、西海岸のモールのような異質な建物が現れる。タクシーの運転手に「フリークス ストアまで」と伝えるだけで着くほど、既に地元では名所と化しているが、リニューアル以降はさらに勢いを増した。90台停められる駐車場は週末にもなると満車も珍しくなく、東京や千葉、埼玉、神奈川、栃木などの他県ナンバーも多い。取材当日も開店前に10組以上が並んでおり、家族連れも目立つ。コロナ禍で店頭への客足が遠のく都心部に比べて、回復が早い地方店とはいえ、大いに賑わいを見せている。
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