コスメブランド「シロ(SHIRO)」を展開するシロは12月18日、ブランドの旗艦店である表参道本店をリニューアルオープンした。売り場を地下1階から2階に移転し、面積を約3倍に増床。物販はもちろん製品にも使用している約70種の自然素材を展示するなど、ミュージアムのような空間に生まれ変わった。
「シロ」表参道本店は78.22平方メートルに拡張。通常製品に加え一部店舗のみで取り扱っている「シロ ライフ(食品)」と「シロ ホーム(ホームケア)」も販売する。さらに表参道本店だけで展開する「シロ パフューム」では、フレッシュベリーとウッディーがバランスよく香る“ウィッシング ウェル”がオリジナルカラーのベージュの瓶で登場している。
店内の壁面は異なるサイズの土や砂利を重ねて地層のような模様を表現し、豊かな土壌の中にいるような空間デザインを施した。また、店内で目を引くのが、ブランドがこれまで出合った約70種もの素材の展示だ。収穫後すぐに乾燥させた「がごめ昆布」、加工段階の「タマヌ」、抽出途中の「カレンデュラ」エキスなど、製品の特性に合わせて使用する素材をさまざまな状態で展示している。
「コロナによりこれまでの接客が難しい中でも、見ること・知ること・触ることのリアル体験は重要。約70種の素材には生産地や生産者名も明記されており、自然素材の持つ色や香り、変化のようすを通じてブランドの信念を伝えたいと考えている。これらの展示は破棄されることのないよう、素材によってはシロップ漬けにもしており、熟成させて自由が丘のカフェで提供することも検討している」とブランド担当者。
地下1階で運営中のサロン「シロ ビューティ」は、12月31日に一時クローズし、2021年2月中旬にリニューアルオープンする。これまでのヘアカット、ヘアカラー、ヘッドスパの提供に加え、新たにフェイシャルとボディートリートメントサービスを導入する予定だ。