「WWDジャパン」12月21&28日合併号は、年内最終号「“コロナトリガー”が変えたもの」だ。パンデミックを契機とする、2021年に向けた各社の具体策を取り上げるのだが、一方で気になるのはコロナ下の会社員生活しか知らない20年4月入社の新入社員たちだ。彼らはこの未曽有の事態に何を感じ、どう立ち向かっているのか?百貨店を代表して三越伊勢丹、SPAを代表してバロックジャパンリミテッド、ビューティを代表してポーラの3社から3人の新入社員に集まってもらった。対面取材も可能だったが、取材形態はあえて今年を象徴するZoomとした。(この記事はWWDジャパン2020年12月21・28日号からの抜粋です)
WWDジャパン(以下、WWD):期待と不安を胸に新たな生活に向かって駆け出そうとした矢先に新型コロナウイルスの感染拡大、さらには緊急事態宣言、休業・自粛と誰もが経験したことのない状況となった。当時の率直な感想は?
バロックジャパンリミテッド片岡あゆ(以下、片岡):私は卒業式が中止され、入社式もリモート。入社5日目から休業、自宅待機となりました。正直、“ふわっと社会人になった”感じでした。一方で、“やった、春休みが延びた!”と喜んだ自分もいて(笑)。でも先の見えない不安もあり、“今何をすればいいのか?”“何ができるのか?”分かりませんでした。自問自答する中で、緊急事態の延長が決まったころには“早く仕事がしたい”という気持ちが高まっていました。
ポーラ上村梨花(以下、上村):当社では4月1日から研修が始まる予定でしたが、3月末に連絡がありオンラインに切り替わりました。私は就職に合わせて上京してマンションも借りて、“さぁ新生活が始まる!”と意気込んでいたので素直に残念でした……。
三越伊勢丹パク・ヒョンソプ(以下、パク):緊急事態宣言を受けて店舗が4月8日から5月29日まで休業し、実務ができないのが不安でした。
オンライン会議システム特有のコミュニケーションの難しさ
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。