「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は18日、イタリア初となる旗艦店をミラノ(Corso Como 3,Milano)に開いた。店舗面積は227平方メートルで、外装と内装は全てクリエイティブディレクターのアンドレア・ポンピリオ(Andrea Pompilio)が手掛けている。
店内は“ラボ(研究所)”“日本の黒漆仕様の重箱”“ギャラリー”の3つのコンセプトのスペースで構成。グレーで統一した“ラボ”は新商品開発のための部屋をイメージし、重厚な光沢感溢れる“日本の漆黒仕様の重箱”は日本らしさを表現している。展示スペースの“ギャラリー”はブランドカラーのタイチイエローを基調にし、イタリアらしさと和風建築を融合した。異なる3つのエリアを通じて、ブランドの世界観が体感できる空間を目指す。ポンピリオ=クリエイティブディレクターは「この旗艦店は、商品を売るために作られた従来の店舗とは全く異なる。ストア全体が新たな体験を提供できる場でなければならない。オープンを心待ちにしていたので、まるで欲しかったおもちゃ箱を開けるときのような気分だ」と期待する。
オープンを記念し、アメリカ・ニューヨークを拠点とするアーティスト、ブライアン・ケニー(Brian Kenny)とのカプセルコレクションに加え、限定のTシャツとショートパンツを販売する。現在は通常営業しているが、国と地域が定める新型コロナウイルスの感染対策の状況により営業時間は変更になる可能性があるという。
同ブランドは、好調なアジアでの成功事例をもって欧米でも販路拡大を目指しており、2020年に開いたロンドンやニューヨーク、ミラノの直営店に続き、21年2月にはロサンゼルスにも出店を予定している。