「WWDジャパン」12月21&28日合併号は「“コロナトリガー”が変えたもの」です。その中で注目したのが、“コロナ禍しか知らない”2020年4月入社の新入社員たち。こちらの記事にも書いたのですが、三越伊勢丹、バロックジャパンリミテッド、ポーラの3人の新入社員のリアルをスピンオフ編としてお届けします。
WWD:自粛期間中に自分磨きのためにしたことは?
バロックジャパンリミテッド片岡あゆ(以下、片岡):アパレルや販売に関する本を取り寄せて自習しました。
ポーラ上村梨花(以下、上村):私も研修担当者からおすすめの本を聞いて読みました。その後、社長からも参考書籍が送られてきました。
三越伊勢丹パク・ヒョンソプ(以下、パク):僕もお二人と同じで、参考になりそうな本を読みました。
WWD:緊急事態解除後、徐々に“日常生活”が戻った。巣ごもり中に培った知識は業務で役に立った?また、自粛期間中に感じたことがあれば教えてほしい。
片岡:私は休業明けの6月から店頭に立ったのですが、自粛期間中に読んだ本のおかげで、お客さまからの服の洗濯に関する質問などに答えることができました。
上村:ビューティ業界を志し、夢がかなってポーラに入社したのですが、あらためて“自分はどういう仕事がしたいか?”“自分の強みとは?”をじっくり考えることができました。
パク:コロナショックを目撃して、不変的なビジネスモデルというものはないんだなと感じました。そして上村さん同様、僕も“本当の価値とは?”“自分にできることとは?”を考えました。
WWD:社会人になって9カ月、“われながらここは成長した!”を思える点は?
上村:受け身タイプだった自分が能動的になれました。同時に責任感も生まれました。
片岡:私も言われたことをやるタイプだったんですが、店頭では後輩もでき、教える立場になったことで自発的になり、助け合いの意識というかワンチーム的な考え方ができるようになりました。
パク:時間管理と行動力です。売り場にいると、接客とその他の運営業務を同時にこなさなくてはならないので、チームプレーが必要だと実感しました。
WWD:激変の20年がまもなく終わる。入社前に思い描いた“新社会人9カ月目”に比べて、現在地点はどんなもの?
パク:もっと一人前になっていると思いましたが、そんなことはなくて……。でも、会社は組織でありチームプレーこそ大事なのだと感じています。
上村:臨機応変に対応できていると思います。
片岡:想像した通りの地点にいます。ただ、仕事に対する意識は大きく変わりました。次の変化があっても、強いマインドを持っていれば対応できる!と自信が付きました。
WWD:21年の抱負、将来の夢を教えてほしい。
上村:自立して前進する!ですね。
パク:お客さまに楽しんでほしいです。そのお手伝いができればと。
片岡:来年4月から本社勤務になるので、今のうちに店舗でしか経験できないことをたくさん経験したいです。お客さまの生の声を吸収して本社に持って行きたいですね。これからもたくさん覚えなくてはならないことがあるでしょうが、積極的にチャレンジして進化したいです。