アルベール・エルバス(Alber Elbaz)は、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)とのジョイントベンチャーによる新ブランド「AZファクトリー(AZ FACTORY)」をローンチする。1月25〜28日にパリで開催される2021年春夏オートクチュール・ファッション・ウイークの公式カレンダーに加わり、1月26日20時からデビューコレクションのプレタポルテを披露する予定だ。エルバスはファッション業界への完全復帰の舞台として、ランウエイではなく映像を選択。「新型コロナウイルスが蔓延する前から、デジタルの世界で発表したかった」とコメントした。映像はこれから制作予定で、詳細については「サプライズ」としている。
エルバスは15年10月まで、「ランバン(LANVIN)」のアーティスティック・ディレクターを14年間務めた。その後19年10月にリシュモンと合弁会社AZファッション(AZFASHION)を設立して、本格的に活動を再開。パリにあるカルティエ財団の最上階に本社を構え、20年12月にはローラン・マルカイズ(Laurent Malecaze)=ザ ウェブスター前最高経営責任者(CEO)をCEOに迎えた。
新会社や新ブランドについて多くを語っていないものの、女性のための“ソリューション”ワードローブを提供することを掲げ、20年11月には「AZファクトリー」のビジュアルやアプローチ方法、ターゲットなどを公開。ブランドの公式インスタグラム(@azfactory)も設立し、エルバスの個人アカウント(alberelbaz8)と合わせてオフィスを準備する様子などを投稿している。