AR&AI技術を活用したメイクアプリ「ユーカムメイク(YOUCAM MAKEUP)」を提供するパーフェクトは7日、親会社である台湾のテック企業パーフェクトがシリーズCラウンドで5000万ドル(約51億円)を調達したと発表した。引受先は米投資銀行ゴールドマン・サックスとAI顔認識技術のパイオニアであるサイバーリンク。今回の資金調達で累計の調達額は1億3000万ドル(約134億円)となった。調達した資金によりAIを活用した技術の開発・改良を加速しグローバル事業拡大を目指す。
ゴールドマン・サックスのシンイー・フェン(Xinyi Feng)マーチャント・バンキング部ディレクターは、「人工知能、拡張現実、さらに機械学習のテクノロジー3種を融合し活用することで、美容業界におけるオンライン販売チャネルの拡大、よりリッチなパーソナライゼーションサービスの創出、消費者エンゲージメントの強化など、多くのメリットが生まれる。パーフェクトはビューティテックと業界の変化にも順応に対応し続けることで改革をもたらしている」とコメント。
パーフェクトはAIとAR技術を応用してブランドや小売店の消費者コミュニケーションをサポートするサービスと、ダウンロード数が9億以上に上る「ユーカム」アプリシリーズを展開する。台湾本社のほか日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国、インドに拠点を構え、世界に300以上のブランドパートナーを持ち、メイクアップやスキンケア、ヘアのバーチャルシミュレーション体験を提供している。