オンワードホールディングス(HD)は、5月28日付で名誉顧問の馬場彰氏(85)と最高顧問の廣内武氏(78)が退任する人事を発表した。
馬場氏は1958年に樫山(現オンワードHD)に入社。既製服マーケットの発展期に同社のビジネスモデルを作り上げた中興の祖で、74年に38歳の若さで社長に就任して以来、長きにわたってトップを務めてきた。現在の主力事業である「23区」「組曲」「五大陸」「ICB」などの立ち上げを指揮した。日本アパレル産業協会(当時)の理事長も務めた。
廣内氏は65年に樫山に入社。初代の海外事業部長としてジャンポール・ゴルチエ(Jean-Paul Gaultier)ら、数多くの海外デザイナーとの関係を築き、同社のグローバルビジネスの土台を作った。97年に馬場氏の後任としてオンワード樫山の社長に就き、2007年に持ち株会社オンワードHDを設立した。日本アパレル・ファッション産業協会の理事長としても活躍した。