「子ども」のように愛し、愛され
最近、インスタグラムでやたらとフルーツサンドの写真を見かけていますが、理由はコレだったのでしょうか(笑)?リンク1本目の通り、日本初のビーガンフルーツサンド専門店がオープンしたそうです。ビーガンではありませんが、美味しそうだし、カロリーは通常のフルーツサンドの1/3らしいし、行ってみなくちゃ!!最近六本木にオープンしたフルーツ大福専門店同様、「行かなくちゃリスト」に「フルーツ アンド シーズン 」の名前を刻みました。
フルーツサンド専門店のクリエイティブ・ディレクションを担当したスタイリストの山脇道子さんは、普段とは明らかに違う仕事を引き受けた理由について、「自分の子どもにも、少しでも体によいものを取り入れたいと感じていたところにお話をいただき、味はもちろん会社の理念にも深く共感して参加することになった」と話します。私には子どもがいませんが、大いに納得・共感できるところです。そういえば以前、シロの社長は、「一番丹精を込めて作ったものは、ご自身のお孫さんにという農家も多い。私たちは、その作物をいただくんです」と教えてくれました。そんな農家の姿も、容易に想像できますよね(笑)。
それが記者として正しいのか、そして今後はどうするのか?など諸問題は多々ありますが、「子どものように」は、私が社会人になって早々に身につけた記者としての処世術です。目指すは、「出来の悪い子どもほどカワイイ」と思ってもらうコト(苦笑)。「お前は、本当にしょうがねぇな」なんて言われながら、そしてこちらは“てへぺろ”なカンジで舌を出しながら、ナイショの話をやりとりしたり、勤務時間外に交流したりは、社会部の事件記者時代から変わりません。もちろん理路整然とスマートに真相に切り込んだり、暑苦しいほど粘着質に情報を追いかけたりできるのであれば、その方がいい気もします。でも人は千差万別で十人十色。ならアプローチの方法も千差万別、十人十色で良いのでは?と思うのです。無論、このやり方を好まない人、嫌う人がいることは承知の上です。前職で言えば、「出来の悪い子ども」戦法は、刑事課の皆さんには効きませんでした。一方、生活安全部(社会部の記者としては、覚醒剤や麻薬に関する捜査でお世話になります)には異様なまでに可愛がられていた記憶があります。少年課があるからでしょう(笑)。
この業界に飛び込んでもうすぐ15年、本当にいろんな方から「お前は、本当にしょうがねぇな」なカンジで育てていただきました。「会うと、元気になる」なんて言っていただけるのは、こうした交流の異なる結果だと思っています。そしてその度に、「子どものように」近づくのは「アリ」だと再認識しています。子どもへの愛は、格別だからです。皆さんには、「子どものように」接したい人、いらっしゃいますか?きっとその人は、無償の愛で、こんな時だからこそのパワーをくれるはずです。
私はそろそろ、私の方が「お前は、本当にしょうがねぇな」なんて言いながら愛を注ぐ後輩を探してみようかしら?まだまだ子どもなので、そんなコトができるのか?甚だ疑問ではありますが。
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