ビジネス

TSI上田谷社長が退任へ 後任に上野商会出身の下地氏

 TSIホールディングスは13日、同社営業本部長の下地毅氏(56)が3月1日付で新社長に就任するトップ人事を発表した。現社長の上田谷真一氏(49)、現会長の三宅正彦氏(85)は代表権のない取締役に退く。

 下地氏は1997年上野商会に入社。2004年同社取締役商品部長、16年専務執行役員商品本部長を経て、TSIホールディングス傘下入り後(18年10月)の同年11月に上野商会の社長に就任。20年5月からはTSIホールディングスの営業本部長兼第4事業カンパニー長として同社の店舗開発や新事業開発、海外事業戦略などを統括してきた。

 TSIホールディングスはこれまで、日本ロレアルなどで要職を歴任した齋藤匡司氏(15年5月〜18年5月)、バーニーズ ジャパンやクリスピークリームドーナツの日本法人の社長を務めた上田谷氏(18年5月〜)と、プロ経営者を外部から招聘してトップに据えてきたが、久々にグループ内からの抜てきとなる。同社は下地氏について「コミュニケーション能力に長け、物事をフラットな目線で見ることができる人物」(広報・IR担当)とし、新社長抜てきについては「これまでの実績、知見などを総合的に勘案した結果」としている。

 同社は21年3月1日、22年3月1日の2回に分け、14のファッション事業子会社を吸収・統合する事業再編を実施する。これは持ち株会社と事業会社の一体化によって組織をスリム化するとともに、意思伝達と施策実行のスピードアップを図るもの。下地氏は、新たな組織体制での経営を軌道に乗せることが最初のミッションとなる。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。