ワーナーメディア(WARNER MEDIA)は、同社の手掛けるストリーミングサービス「HBO Max」で、人気ドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ(SEX AND THE CITY以下、SATC)」のリブート版を制作・放送する。リブートとはもともとのストーリーとは別に、新たに仕切り直して作品を作ること。「アンド・ジャスト・ライク・ザット...(And Just Like That...)」と題された新シリーズには、「SATC」のメインキャラクター4人のうち、キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)やミランダ役のシンシア・ニクソン(Cynthia Nixon)、シャーロット役のクリスティン・デイヴィス(Kristin Davis)が出演する。キム・キャトラル(Kim Cattrall)演じるサマンサは物語に登場せず、30代頃よりもさらに複雑になった50代の友情模様や人生を描くという。
「SATC」は1998〜2004年にかけて放送された、ニューヨークを舞台としたドラマ。メインキャラクター4人の友情や恋愛事情を赤裸々に描いて大ヒットを記録し、映画化もされた。衣装は、映画「プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)」やドラマ「エミリー、パリへ行く(Emily in Paris)」を手掛ける有名スタイリストのパトリシア・フィールド(Patricia Field)が担当。さまざまなデザイナーズブランドを取り入れたドラマのファッションも広く愛されており、キャリーが頻繁に着用したレタードネックレスや「マノロ ブラニク(MANOLO BLAHNIK)」のシューズ、オープニングシーンに使われたチュールスカートなど象徴的なファッションアイテムが誕生した。
また出演者のパーカーは、ドラマ終了後も自身が演じたキャリーに通じるファッションを披露してきた。例えば、1997年には肌の色に近いドレスでセクシーさへの自信を表現した通称“ネイキッドドレス”をまとって「VH1/ヴォーグ・ファッション・アワード(VH1/Vogue Fashion Awards)」に登場した。2019年9月にニューヨーク・シティ・バレエ団(New York City Ballet)が主催するイベント「フォール・ファッション・ガラ(FALL FASHION GALA)」に参加した際には、「ザック ポーゼン(ZAC POSEN)」によるボリュームのあるビビッドピンクのドレスに左右異なる色のハイヒールを合わせた。これは、キャリーが「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」のピンクとブルーのハイヒールを履いたシーンになぞらえたものだ。