「アディダス(ADIDAS)」は、ランニングの人気シリーズ“ウルトラブースト(ULTRABOOST)”の最新モデル“ウルトラブースト 21”(2万2000円)のプロトホワイトを1月14日に公式アプリ会員限定で先行発売した。メインカラーのソーラーイエローなどは1月21日から順次発売する。
クッション性に優れたミッドソール“ブーストフォーム”を前モデルよりも6%増量し、アウトソールに新技術“アディダス LEP(リニアエナジープッシュ)”が付くことで前足部の剛性が15%向上。快適さと反発性をバランスよく融合し、幅広いレベルのランナーに訴求する。アッパーの軽量ニット素材“プライムニット”には、海洋プラスチック廃棄物を再利用した“プライムブルー(PRIME BLUE)”を使用する。
「ランニングで生きる楽しさを」
シリーズ最高の機能性を実現させたものの「最も愛され続けているシリーズの一つなので、そのよさを残しながら進化させるバランスに苦労した」と、サム・ハンディ(Sam Handy)「アディダス ランニング」デザイン部門ヴァイスプレジデント。「これまでの快適性や反発性を踏襲しながら、ヒールカウンターやアウトソール、アッパー素材などをアップデートし、足を入れた瞬間に『よくなった』と実感してもらいたかった」と振り返る。「快適性と反発性をイメージした」というメインカラーのイエローやピンクの快活な色使いは、両機能に対する自信の表れだろう。「アディダスのランニングクラブに所属するプロからの意見も取り入れて、誰でもすぐに伸びのあるストライドで走行できる。きっと素晴らしい機能を感じてもらえるはずだ」。
現在のランシューズ市場は激戦で、スピードやテクノロジーなど何か突出した特徴がないとマーケットを勝ち抜くことは難しい状況だ。しかしハンディ=ヴァイスプレジデントをはじめ、アディダスは記録や売り上げだけに固執せず、“ウルトラブースト 21”を通じてランニングそのものの魅力を発信していきたいという思いがあった。「こういった難しい時期だからこそランニングでエモーショナルなつながりを生み出してほしい。誰かに教わらなくても始められる唯一のスポーツだし、外出自粛で鈍っている自分の感覚を取り戻すことができて、生きる楽しさが感じられる――それがランニングが多くの人を魅了する理由だから」。