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米フリマアプリの「ポッシュマーク」が上場 初値は公開価格の2.5倍

 カリフォルニア州レッドウッドシティーに本拠を置くフリマアプリのポッシュマーク(POSHMARK)は14日、ニューヨークのナスダック・グローバル・セレクト・マーケット(NASDAQ Global Select Market)に新規上場した。新規株は当初予定していた35〜39ドル(約3600〜4000円)から引き揚げて、1株当たり42ドル(約4300円)で公開。公開価格を2.5倍近く上回る101.5ドル(約1万円)で初値がついた。これにより、ポッシュマークの時価総額は74億ドル(約7600億円)となった。ポッシュマークは米国株式市場におけるクラスA普通株式で660万株を売却し、2億7700万ドル(約288億円)を調達する。ティッカーシンボルは「POSH」で登録した。

 ポッシュマークは、マニッシュ・チャンドラ(Manish Chandra)最高経営責任者(CEO)が2011年に設立。ファッションに特化したフリマアプリを運営し、2020年9月の時点で3170万のアクティブユーザーを持つ。ユーザーの80%はミレニアル世代またはZ世代で構成されており、利用者は1日あたり平均で27分を同アプリに費やしているという。20年9月までの売上高は前年同期比28%増の1億9280万ドル(約200億円)で、利益は2180万ドル(約22億円)だった。

 チャンドラCEOは、「ショッピングの未来を考えるとき、多くの人は新品と中古品を別物だと想像するが、われわれは一緒だと思っている。ポッシュマークの利用は、ブランド側にとっても消費者と繋がる有効な手段だ。かつて個人商店が提供していた触れ合いや交流は、大手資本によって失われてしまった。われわれはそれをデジタルを通じて取り戻したい」と述べた。また企業としてのミッションに買い物体験をシンプルでソーシャル、サステナブルなものにすることと掲げ、ポッシュマークの成功の秘訣には買い手と売り手が直接繋がる社会的側面にあるという。「われわれが取り組んでいることは、買い物の喜びをオンライン販売で表現することだ。あらゆるタイプの売り方を支援している」と語った。

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