※この記事は2020年10月19日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
企画を「考えられる人」と「られない人」
最近思うことしきりなのが、「企画を考えられる人」と「考えられない人」の違いです。目まぐるしく変わる時代、“おうち時間”が長いせいか意識しなければ不足するインプット、そして、既成概念に縛られないマインドセットなどが、「考えられる人」と「考えられない人」の間に高くそびえ立つ壁、でしょうか?社内でも社外でも、「例えばですが~」とポンポン出てくる人と、散々待ったのに「コレですか?」という人がいる(生意気でごめんなさい)のは、歴然たる事実であり、その差は顕著になっています。
私は、今は多分、前者の人だと思っています(生意気w!!)。立場上(でもないと思いますが)、企画を考える機会は頻繁に訪れますが、生み出すこと自体は、そんなに苦しくありません。むしろとっても楽しいし、企画の大元を考える時間はせいぜい数十分です。企画を考えることに対して積極的で、精度もまぁまぁ高い(むろん、否定的な意見を頂戴することもありますよw)理由はなんだろう?と考えていますが、結局、ファッション&ビューティ業界への「愛」という月並みな結論にたどり着きました(笑)。
そう、やっぱり「愛」の力は、偉大なんだと思います。「愛」があるからカテゴリーやブランドを問わずいろんなモノが面白いと思うし、「愛」から生まれる理想があるからスルーしがちな問題点にも敏感。そして「愛」があるから、労力を苦労とは思っていない。企画の構想段階から既に楽しいから、早く行動に移したくて仕方ない!!そんなカンジでしょうか?最近は、この「愛」を大勢に広げたい、届けたいという視点で考えると、良き企画が、さらに浮かぶようになった印象さえあります。我ながら、波に乗っています(笑)。
自戒すべきは、個々が少なからず抱いている「愛」を尊重し、自発性を育むことです。先日、とある芸能事務所のプロモーションチームと、とある芸能人の連載企画を考えるミーティングを開いた時、先方の若さに驚きました。「この案件は、私たちが担当です」という力強さは、なんとも頼もしい限り。一方のわれわれサイドは2人とも40代で(苦笑)、ミーティングの後「若手が活躍できる会社なんですね~」と、企画とは違うところで感動する始末でした。イカンイカン。社内で進めている「U-30会議」の声を、もっと拾って、実現しなくちゃ!
社内のスタッフと話をすると、ファッション、そしてビューティ業界を「愛」している人は、本当に多いんです。でも、そこから面白い企画が生まれないのだとしたら、原因は私たちにある。上述の通り、「愛」のエネルギーを実感しています。だから反省すべきは、彼らの「愛」を軽視し、自発性を阻害しているのかも?というコトです。そして彼らに「愛」がないなら、それも私たちの責任です。「愛」を軽視して自発性を阻害してしまったからこそ、「愛」が薄れてしまったのではないか?「愛」が芽生えないくらい、面白く働いているように見えていないのかな?と申し訳なく思うことがあります。
と同時に、「とは言えアナタも、もっと面白いコト、考えようよ!」とも思いますけれどね。人間ですから(笑)。
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