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プラダが中国人女優と9日でアンバサダー契約解除 代理母に堕胎を求めようとした問題で

 「プラダ(PRADA)」は旧正月のキャンペーンに起用した中国人女優ジェン・シュアン(Zheng Shuang)とアンバサダー契約を解除したと発表した。シュアンが恋人との破局を理由に代理母に堕胎を求めることを2019年に検討していたことが明らかとなり、アンバサダーとして起用した「プラダ」にも批判が殺到したためだ。

 これを明らかにしたのは、シュアンの元恋人でプロデューサーのチャン・ヘン(Zhang Heng)だ。自身と家族が「幼い2つの命を守り大切にしなければいけない」という理由で、子どもたちが生まれた米国から1年以上も身動きがとれないとウェイボー(Weibo)に投稿した。

 現地メディアが入手した2つの出生証明書にはシュアンの名前が記載されているという。また、ヘンの友人と名乗る人物が現地メディアに提供した音声データによると、里子に出すことを提案するヘンに対してシュアンは生まれてこなければよいと返答したため、ネット上で大きな批判が巻き起こった。

 1月17日にラフ・シモンズ(Raf Simons)加入後初のメンズコレクションを披露したばかりの「プラダ」のコレクションに関する投稿には、シュアンとの契約を解除すべきといったコメントが5000件以上も寄せられた。

 この問題を受けて「プラダ」は19日、「報道を受けて、『プラダ』は1月11日に発表した女優ジェン・シュアンとのコラボレーションをキャンセルすることを決めた」とアンバサダー契約を解除したことを発表。期間はたった9日間でブランド史上最短の契約期間だった。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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